【大阪グルメ】1周年を迎えたインターコンチネンタルホテル大阪、<食の都>で存在感を示す
関西最高級ホテル
「インターコンチネンタルホテル大阪」は、2014年6月5日(木)で開業1周年を迎えました。大阪最後の一等地と呼ばれるグランフロント大阪の高層階へ入居しただけではなく、西日本エリア(沖縄除く)において、初めてのインターコンチネンタルホテルであり、ホテル内に並ぶアート作品、カトラリの全てがクリストフルであったりと、関西の最高級ホテルとして話題をさらってきました。
カトラリに関しては、2014年4月から、クリストフルの新シリーズ「ラーム」をどこよりも早く導入しています。
料飲施設には、「NOKA(ノカ)」、バー「adee(アディ)」、コンテンポラリーフレンチ「Pierre(ピエール)」、パティスリー「STRESSED (ストレス)」、ラウンジ「3-60 (スリーシクスティ)」があり、いずれとも質の高さとデザイン性で注目されています。
高級ホテルが大阪に次々とオープン
インターコンチネンタルホテル大阪がオープンしてから、1年の間に、2014年2月7日に「ザ・リッツ・カールトン京都」、2014年3月7日に「大阪マリオット都ホテル」がオープンし、2015年には「フォーシーズンズホテル京都」がオープンします。
そうそうたる高級ホテルがオープンしていく中で、インターコンチネンタルホテル大阪はどのようにして存在感を示していくのでしょうか。
引き続き業績は好調
マーケティング コミュニケーションズ スーパーバイザー 渡邊綾子氏は「大阪周辺に素晴らしいホテルがオープンすることで、大阪がより魅力的になるのは大歓迎」と先発ホテルとしての懐の深さをみせ、「関西で初めてのインターコンチネンタルであり、大阪、そして日本でナンバーワンホテルとして評価されることを目指した」と力強く話します。
料飲部長ローレント・レデュ氏は「着任してまだ3ヶ月だが、大阪がパリやニューヨークにも引けをとらない<食の都>であると実感している」と切り出し、「我々に課せられた期待が大きいことは分かっている。料理やサービスのクオリティを高めることはもちろん、お客さま一人一人に対するきめ細やかなパーソナライズも行って、世界的に有名なレストランになることを目指している」と高い目標を掲げます。
大阪の食へのオマージュ
インターコンチネンタルホテル大阪は1周年を迎え、Pierreでクリストフルのギフトが付いた11111円のディナーを提供するなど、「1」にまつわる様々なお得なイベントを行いました。
そのことに関して、渡邊氏は「皆さまに感謝をお伝えしたかった」とし、加えて「さらに飛躍するために、ホテルコンセプトの<コンテンポラリーラグジュアリー>を食の面からフォーカスすることにした」、具体的には「関西ではお肉といえば牛肉。<大阪の食>へのオマージュを込めて、高評価されている牛肉メニューに注力し、Pierreでオリーブ牛を使っている」と述べます。
小豆島発祥のオリーブ牛
オリーブ牛は、オリーブオイルを絞った後のオリーブを加えた飼料で育てた讃岐牛(黒毛和種)で、日本におけるオリーブ栽培発祥地である小豆島の特産品です。旨味成分が平均的な他の牛肉よりも多くて食味がよいだけではなく、オリーブに含まれるオレイン産も豊富に含んでいるので生活習慣病を予防できてヘルシーです。
オリーブ牛を広めたい
オリーブ牛は地元の香川ではよく知られていますが、松坂牛や神戸ビーフ、仙台牛などと比べると全国的には知名度が低いです。これに対して、渡邊氏が「インターコンチネンタルの指針である<In the know>は、その土地ならではの体験を提供すること」であると前置きした上で、Pierre料理長のピエール・アルトベリ氏は「大阪周辺で質の高い牛肉を探していた。小豆島のオリーブ牛は赤身がおいしくて素晴らしいので、是非広めていきたい」と、熱を込めて話します。
オリーブ牛を含めた、ピエール氏の料理をいくつかご紹介しましょう。
フィンガーフード
三種盛り合わせです。左から順番に、蕪をパッションフルーツで味付けしたカナッペ、ビーツのコロッケ、イカスミのプレートにカラスミが装飾品のように並べられています。
グラス シャンパーニュ
ハウスシャンパーニュとして提供しているのはルイ・ロデレールです。気品を大切にして、派手な知名度よりも本物のおいしさを追求するシャンパーニュメゾンは、本物のラグジュアリーさを追い求めるインターコンチネンタルホテル大阪のイメージにぴったりと重なります。
アミューズ
湯葉スープにコンソメジュレと生ウニを載せ、柚子も鮮烈に香ります。繊細さとパンチ力が混在しながらも、一つのスープにまとまった渾身の一品です。
蟹と柑橘類の酸味
帆立貝、ツブ貝、ホッキ貝、赤貝、毛蟹を円柱状にしてタルタル風にしています。アワビのゼリーを合わせ、柑橘系のセミノールのソースをかけており、手間隙がかかっています。トップに据えられているのはキャビアです。
稚鮎のエスカベッシュ
琵琶湖でとれた稚鮎のエスカベッシュです。目の前でお皿に取り分けてくれるスタイル。スウェーデンカブのルタバガ、赤ワインでマリネしたグレープフルーツ、青森県産ベリーを散らして、彩りが豊かです。
香ばしい甘鯛
甘鯛は鱗を逆立ててカリカリにしています。シブレットを薬味にして、全体的に穏やかな味に仕上げています。
オリーブ牛とサバイヨンソース
ピエール氏が「サバイヨンソースはフランス料理の王道ソースだが、基本であるだけに作るのが難しい。サバイヨンソースに合う日本食材を探し求めていて、やっと出会えた」と評した、オリーブ牛のメインディッシュです。
京都の名門日本料理店「菊乃井」で修業したことがあるピエール氏らしく、サラダナのフリッが載せられています。
コンテンポラリーなレモンタルト
レモンタルトをピエール氏が再解釈しました。タルト生地はチュイールになり、レモンクリーム、シート状になったザクロのジュレ、ピスタチオアイスクリームを添えています。
In the know
フランス料理店について言及すれば、大阪は東京に比べるとミシュラン店も少なく、あまり勢いがありません。しかし、実際に食べて回ってみると、<食の都>である大阪のフランス料理店はレベルが高いことが分かります。
これに対して、ローレント氏は「日本各地には素晴らしい食材がある。中でも大阪は素晴らしいので、地元の食材を積極的に使っていき、Pierreを世界的に有名なレストランにしたい」と想いを述べます。
「In the know」というコンセプトに従って、その土地に相応しい方法で価値を高めていくことさえできれば、どのようなホテルがオープンしようとも、インターコンチネンタルホテル大阪は存在感を示していくことができるのではないでしょうか。
情報
詳しくは公式サイトをご確認ください。
関連リンク
【大阪グルメ】2016年で20年を迎える帝国ホテル 大阪、躍動の兆し
【大阪グルメ】SATSUKIとサクラから読み解く、ホテルニューオータニ大阪の高い志
【大阪グルメ】総工費1億円以上をかけた人気ブッフェ「ナイト&デイ」のリニューアルとは?