保育園への要望やクレームの伝え方5つを現役保育士が解説【 口頭<連絡帳<<<パソコン入力の文字 】
現役の保育士(幼保英検1級)です。
- もっと外遊びを増やしてほしい
- 外遊びは短時間にしてほしい
- 空調の温度を上げて欲しい
- 空調の温度を下げて欲しい
- お友達に噛まれたのが許せない
保育園を利用していると様々な要望や不満な点が出てくるのは当然のことです。
ただ、これらを保育園に伝えるのか・伝えないのか、どう伝えるのかは今後の保育園との信頼関係に大きく影響します。
今回は、保育園への要望やクレームの伝え方について現役の保育士の立場から解説します。
担任の先生に口頭で伝える
一番ソフトな要望の伝え方が担任の先生に口頭で伝えるという方法です。
担任がその場にいなくても、他の先生に伝えておけば担任にも伝達されますよ。
保育士の立場としては、まずは担任に口頭で伝えていただけるとストレスが少なく、ありがたいですね。
連絡帳に記入する
要望を連絡帳に記入するのも一案ですが、口頭での伝達よりも情報量が少なくなるため誤解を招く可能性があります。
また、文字にしてしまうと軽い要望だったはずが、読む側はクレームとして受け取ることも多いです。
少なくとも筆者は連絡帳に要望が書かれていると、「ああ、クレームをいただいてしまった」と受け取ります。
園長などの管理職に口頭で伝える
担任にではなく園長などの管理職に伝えると一段階、強さが増します。
このときも単なる要望だとしても、保育園側はクレームとして受け取るでしょう。
今後も保育園に通園したい場合は、「〇〇だと感じます」とか「〇〇ということは可能でしょうか」など、柔らかい言葉を選ぶのがおすすめです。
そんな柔らかい言葉では改善されないのでは?と心配なら、次に紹介するように強い伝え方はいくらでもありますので心配無用です。
保育園宛てに書面で伝える
「お友達の手荷物が混入していた」「保育室内の物品の置き場所が悪い」など、口頭やメモでお知らせいただければ良いレベルのことでも、わざわざパソコンで作成したA4の要望書・提案書として提出してくださるお家があります。
保護者の方の署名と捺印があり、理路整然とした文章にぐうの音も出ない保育士たち。
言葉は柔らかいのですが、要望などとは全く受け取られておらず「また、A君のお家からクレームをいただいてしまった」と落ち込む保育士たちです。
パソコンで入力した文字は”攻撃力”が強く効果も抜群です。
一方、「自分の目の前でA君が転んで怪我でもしたら一大事」と、子どもには腫れ物に触るような表面的な関わりになりがちなのは事実です。
運営会社や経営組織に直接伝える
保育園の多くが運営会社や経営組織の傘下にあり、他にグループ園があるといった構図でしょう。公立の場合は市区町村が上位に当たります。
要望を保育園の担任や園長などに一切伝えることなく、直接、運営会社や経営組織あてにメール・文書・電話などで伝える方法もあります。
この場合は、当然要望ではなくクレームとして、運営会社から園長あてに叱責と指導が入ります。
効果は最大級ですが、個人的にはそこまでするなら子どものためにも保護者のためにも、速やかに転園することをおすすめします。
まとめ
要望やクレームは伝え方ひとつで、要望にも意見にもクレームにもなりえます。
ポイントは、これからも通園したいのか転園も視野に入れているのかで伝え方を選ぶことです。
ただ、要望を伝えずに我慢するのは得策ではありませんよ。
単なる誤解ということも多いので、保育園の先生には遠慮せず話しかけていただきたいと思っています。
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