クレーム対策で保育園の先生が地味に頑張っていること3つ「麦茶は入れ過ぎない」
現役保育士(幼保英検1級)です。
保育園の先生たちは、子どもが好きという理由で保育士になっていることが大半です。
保護者対応も保育士の大切な業務である一方、クレーム未満の要望も多く、負担に思っている先生も少なくないのが現状です。
今回は、保護者からのクレームを未然に防ぐ対策として、先生たちが地味に頑張っていることを3つ紹介します。
※筆者および同僚保育士たちの行動を例として紹介しています。保育園により対応は全く異なります。
麦茶の補充は多すぎず 少なすぎず
家庭から持参した麦茶や水を飲み干したら、保育園の先生たちがマグや水筒に麦茶を補充します。
ただ、お迎えの時間までたっぷり時間もあるし、再度補充するのも面倒なのでたっぷりと補充したいところですがそうはしません。
お迎えの時間が来る頃に、残量がゼロではなく2割くらいになるであろう量を想定して補充します。
お迎えの時間になっても水筒にたっぷり麦茶が残っていたら、「保育園で麦茶を飲ませていないのでは?!」と思われるかもしれないし・・。
麦茶残量がゼロだと「補充していないのでは?!」と思われてしまうかもしれないし・・などと気をもんでいます。
麦茶をどのように補充するかは保育士個人によりますが、筆者や同僚は「麦茶は確実に補充するが多すぎ注意」の方針でやっていますよ。
お迎えの時間に泣いていないように調整
「保育園にお迎えに行ったら子どもがちょうど泣いていた」という状態は、保護者の方から見れば不安になってしまいますね。
このため、例えば、0-2歳児など小さな子のクラスで、お昼寝中にお迎えがある場合は気を使います。
本来ならお迎え時間の直前まで寝てもらいつつ、ママ・パパが来るまでには起こしておき、おむつなどを交換してあげたいところですが、その段取りだとお迎えの時にはまだ寝起きでぐずったままになってしまいます。
このため、寝起きが良い子はギリギリまで寝てもらっておむつ交換、寝起きが悪い子は早めに起こしておむつ交換など、子どもに応じて時間調整をしますよ。
連絡帳の返事の量は全員平等に
連絡帳を記入してこないどころか、見てもいないであろうお家があります。
お返事を書きにくいお家も正直あります。
それでも、保育園からのお返事は、クラス全員に平等の分量を書くように気を付けていますよ。
連絡帳を他のお家の方に見せることは一切ありません。
でも、「うちだけ保育園からの返事が少ない気がする」というようなことを言われてしまうのは避けたいですからね。
家庭にお伝えしたいエピソードが長めの場合は、連絡帳も長めになるというのはあります。
その場合は、翌日の連絡帳は短めのエピソードを選ぶなどして、全員の連絡帳が同じボリュームで書かれていることを目指していますよ。
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まとめ
保護者からのクレームを未然に防ぐ対策として、先生たちが地味に頑張っていることを3つ紹介してきました。
どれも地味かつ誰にも分ってもらえず、やるだけ無駄か逆効果な行動かもしれませんね。
ただ、保育士たちは園児たちのためにも、保護者とは良い信頼関係を維持したいと心から思っていますよ。
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