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憲法解釈を変えなければならない危機とは何か

田中良紹ジャーナリスト

フーテン老人世直し録(165)

葉月朔日

参議院で安保法案の審議が始まる前日、礒崎陽輔総理補佐官が「法的安定性は関係ない」との問題発言を行った。

礒崎氏は「集団的自衛権を駄目だと解釈したのは1972年の政府見解だが、その時はまだ自衛隊は海外に出ていく状況ではなかった。その後40年経って、北朝鮮は核兵器やミサイルを開発し、中国も軍備を拡張しているのだから政府の憲法解釈が変わってもおかしくない」と主張したのである。

40年前と比べて現在の日本は憲法解釈を変えなければならないほど「差し迫った危機にある」と安倍政権は考えている。40年以上前から取材の現場にいたフーテンは「いったいこの政権はどこに目がついているのか」と呆れる。この40年間の日本政治と国際政治の関係を安倍政権は全く理解できていない。

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ジャーナリスト

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:11月24日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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