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久保建英がヘタフェのデビュー戦で大活躍!ボルダラスの布陣変更と新戦力がもたらしたもの。

森田泰史スポーツライター
ヘタフェでデビューした久保(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

久保建英の新天地はヘタフェに決まった。

ヘタフェにとって、久保とバルセロナのカルレス・アレニャは今冬の補強のトップターゲットだった。久保に関しては、ヘタフェ、ビジャレアル、レアル・マドリーと3クラブが絡む移籍で、交渉が難航した。

だが最終的にはビジャレアルへのレンタルが半年で打ち切られた。そして、久保は今季終了時までのレンタルでヘタフェに加入している。

■久保のデビュー戦

その久保のデビュー戦は衝撃的であった。

...と言ったら、大袈裟だろうか。いや、大袈裟ではない。久保建英のヘタフェでの初陣は確かにインパクトのあるものだった。

「我々は2選手の加入に満足している。アレニャは少しチーム練習をこなしただけ。タケ・クボに至っては、まったく練習をしていないにもかかわらず、ディテールを見せてくれた」

ホセ・ボルダラス監督は、リーガエスパニョーラ第18節エルチェ戦後、そう語っている。指揮官は今冬の移籍市場で到着したカルレス・アレニャと久保を激賞した。

交代の準備をする久保
交代の準備をする久保写真:なかしまだいすけ/アフロ

では、久保とアレニャの加入で、何が変わったのか?

まずはシステムチェンジだ。【4-4-2】を基本布陣としてきたヘタフェだが、先の試合では【4-2-3-1】を採用している。

これは久保にも、アレニャにも、ボルダラス監督にも恩恵をもたらした。久保がピッチに入った64分以降も、エルチェにすでに1人退場者が出ていたとはいえ、システムは維持された。

かくして、久保は【4-2-3-1】の右サイドハーフに配置される。そして、ファーストタッチでいきなり魅せた。ハーフスペースでボールを受け、ドリブルでカットイン。得意の左足を強く振り抜き、ミドルシュートでGKエドガル・バディアを襲った。弾いた球をハイメ・マタが押し込み、ヘタフェの決勝点が生まれた。

その後、右サイドに開いてドリブルからのクロスで3点目のPKを誘発した久保だが、役割は明確化されたように思う。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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