絵本の読み聞かせ10年!1000冊の絵本を集めた母がおすすめする赤ちゃん時代から長く活躍した絵本は?
我が家には、母である私の趣味で1000冊の絵本が溢れています。絵本屋敷に住むのは私の夢だったので断捨離とは無縁の我が家ですが、子供たちが手に取りやすいメインの本棚の本は、少しづつ入れ替えて年齢に合わせて更新しています。
そんな我が家の1000冊の絵本の中でも、赤ちゃん時代から長く活躍する絵本があります。初めて読み聞かせをした生後数か月の頃から、小学生になっても手に取る絵本もあります。実は、結構意外な絵本が長く活躍していたりもして、絵本ってやっぱり面白いなと思っています。今回はそんな我が家の絵本の中から、赤ちゃん時代から長く活躍している絵本をご紹介いたします。
『おつきさまこんばんは』
作:林 明子 出版社:福音館書店
赤ちゃんの繰り返し言葉の絵本から、ストーリー性のある絵本を探している方にぴったりの一冊です。深い青の夜空に黄色いお月さまが浮かぶ美しい対比が幻想的で、寝かしつけにも最適です。我が家の息子も赤ちゃんの頃からこの絵本が大好きで、お月さまが雲に隠れると泣きそうになり、また現れると安心して笑顔になりました。「お月さまが隠れると悲しい」だったり、「おつきさまが笑っていることが嬉しい!」という感性が、こんな小さなころから育っているんだなと思うと胸がいっぱいなったことを覚えています。お月さまの豊かな表情で0歳の赤ちゃんの頃から楽しめる絵本ですが、ストーリー性があるので赤ちゃん時代を過ぎても、長く活躍していくれた絵本です。1歳を過ぎた頃には、ストーリーはすっかり覚えているので自分でペラペラめくって笑いながら楽しんでいました。字がまだ読めない頃でも、絵本を自分で楽しむことを覚えたのはこの本が一番最初だったと思います。こんなに小さな子供でも、読書を楽しめるんだと教えてくれた素敵な絵本です。
『もこ もこもこ』
作: 谷川 俊太郎 絵: 元永 定正 出版社: 文研出版
我が家の兄妹そろって、赤ちゃん時代から長く読み続けている絵本です。初めて本屋さんでこの絵本を見つけたときは、「もこ」や「にょき」といったシンプルな言葉ばかりで、あまりに不思議な絵本過ぎて子供が?にならないか、買おうかどうかかなり迷ってしまったことを覚えています。ただ、とても印象的でなんだか気になって仕方がなかったのと、谷川俊太郎さんの作品だったこともあり買ってみたところ、これがびっくりするくらい子供たちは、はまったのです!赤ちゃんの頃は「もこもこ」や「にょきにょき」といったオノマトペの音の響きが面白いのか、とにかく読むと大笑いしていました。特に『ぽろり』は兄妹そろって大爆笑していました。まだおはなしもできない時代に、こんな小さな子をここまで爆笑させられるなんて、すごいパワーの絵本だなと思いました。元永定正さんの絵も、シンプルなのに奇妙で不思議な絵と言葉に、『もこ もこもこ』の世界に引き込まれてしまいます。1日に何度も読んで読んでとせがまれて、毎日何十回も読んでいた時期もあります。シンプルなのに赤ちゃん時代を過ぎても、絵本が自分で読めるようになっても、この絵本は思い出したように手にして読んでいます。我が家の絵本の中でも、読みすぎてテープの補修跡だらけの思い出深い絵本です。
『しろくまちゃんのほっとけーき』
作: わかやま けん 出版社: こぐま社
40年以上読み継がれているパパママ世代にもお馴染みの絵本なだけあって、子供を惹きつける力が凄い絵本です。私も子供の頃大好きでした。この絵本でホットケーキが大好きになりました。特にホットケーキをフライパンに流し込んだ後の美味しそうな音を、赤ちゃんが大好きなオノマトペで表現しているページがとても魅力的です。世界中で、ホットケーキが焼けるまでの音をこれほど豊かに表現できるのは日本語のほかないのではないかと思うほど!我が家の子供たちは、ホットケーキを自分で作りたいと言って、すっかり暗記しているしろくまちゃんの言葉をまねしながら作ってみたり、その時代で色々な楽しみ方の出来るのもこの絵本の魅力です。ホットケーキが焼けるところを見ながら、「これが ぴちぴちぴち?」「これはぷつぷつ?」「ふくふくにもうなった?」と、一番大好きな焼けるまでのページを再現することが、とても楽しそうでした。このページの持つ威力は凄まじくて、豊かな日本語の表現や音の響き、食欲をそそる色彩、子供の感性に訴えるものが大きくて、絵本の力ってやっぱり凄いなと思います。
赤ちゃん時代の絵本はひらがなを覚えたての頃の練習絵本にも!
赤ちゃんの頃に読み聞かせ始めた絵本は、ページ数も文字数も少なく、ひらがなを覚え始めたお子様が一人で読む練習にも実は最適な本です。短い絵本でも「自分で最後まで読めた!」という達成感があると子供は嬉しいと思います。意外と長く活躍するものもあるので、やっぱり絵本は侮れないです!
お子様にとって、何度も繰り返し読みたくなるような、お気に入りの絵本に出会えることを心から願っています!
高木美紀
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