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絵本の読み聞かせ10年!1000冊の絵本を集めた我が家で大人気!子供が夢中になったシリーズ絵本たち

高木美紀絵本の蔵書1000冊

 我が家は、母である私の趣味で1000冊の絵本が溢れている絵本屋敷です。長男が妊娠中に胎教から始めた絵本育児も、気が付けば10年が過ぎていました。現在10歳になった長男はすっかり本の虫に育ち、甘えん坊の下の娘は、絵本を読むときは私の膝の上が指定席だったはずが、最近は自分で読むことも増えてきました。そんな子供の成長が、母としては嬉しいやら淋しいやらですが、あと少しこの時間を楽しみたいと思います。

 絵本育児を10年以上続けた私がおすすめしたいのが、シリーズ絵本です。同じ登場人物、世界観でストーリーが展開していくシリーズ絵本は、安定感がありました。初めてシリーズで集めたのは『ぐりとぐら』でしたが、お気に入りの主人公とまた違うお話で会えるのが子供たちは嬉しいようで、次から次へと読むのをせがまれました。一度読んで気に入った絵本のシリーズなら、はずれもなく安心感もあります。新刊が出る楽しみというのも、シリーズものならではの醍醐味です。絵本を読み聞かせる時間だけではなく、主人公に愛着を持ったり、新刊をワクワクしながら待つという時間も、本に親しみを持つ心が育っていくことに繋がっていくと思っています。

 今回は、そんな我が家の1000冊の絵本の中から、子供たちが夢中になったシリーズ絵本をご紹介いたします。

『おおきなクマさんとちいさなヤマネくん』のシリーズ

作・絵: ふくざわ ゆみこ 出版社: 福音館書店
作・絵: ふくざわ ゆみこ 出版社: 福音館書店

クマさんとヤマネくんの可愛らしくてあたたかい友情物語

 美しい自然の中で繰り広げられる、クマさんとヤマネくんの友情物語です。見た目も好みも全く異なるクマさんとヤマネくんですが、お互いを思いやる気持ちが温かく伝わってきます。このシリーズのもう一つの魅力は、四季折々の自然の美しさが大切に描かれていること。梅雨の季節の紫陽花や雨上がりの風景、新緑から紅葉に移り変わっていく森の景色、豊かに実るかぼちゃやさつまいも畑の秋、雪解けやふきのとうが伝える春の訪れなど、自然の世界の四季折々の美しさを見応えのある鮮やかな絵で伝えてくれます。

『もりいちばんのおともだち』

発行日:2002年10月15日

作・絵: ふくざわ ゆみこ 出版社: 福音館書店

『ふゆじたくのおみせ』

発行日:2003年09月25日

作・絵: ふくざわ ゆみこ 出版社: 福音館書店

『めざめのもりのいちだいじ』

発行日:2005年01月20日

作・絵: ふくざわ ゆみこ 出版社: 福音館書店

『あめのもりのおくりもの』 

発行日:2006年04月30日 

作・絵: ふくざわ ゆみこ 出版社: 福音館書店

『〇〇やのくまさん』シリーズ

親切なくまさんの丁寧な仕事ぶりと穏やかな日常を描く 眠る前の読み聞かせにおすすめの絵本!

 礼儀正しく親切なクマさんの日常が淡々と描かれ、ドラマチックな出来事は起こりませんが、心にじんわりと残るストーリーです。毎日真面目に働き、誰に対しても礼儀正しく、挨拶を大切にしているクマさん、お茶の時間を楽しみにしていて、働いたお金を大事にする、生きていく中で大切なことが自然に伝わる絵本です。「ばん、ばん、ばん!」や「がらん がらん がらん!」などの様々な繰り返し言葉が出てきますが、これも子供たちはお気に入りでした。母である私も、くまさんの丁寧で穏やかな日常に、憧れてしまいます。一日の終わりに、眠る前の読み聞かせにおすすめのほっとする絵本です。

『パンやのくまさん』

発行日:1987年05月 30日

作:フィービ・ウォージントン セルビ・ウォージントン 絵:フィービ・ウォージントン セルビ・ウォージントン 訳:間崎 ルリ子 出版社:福音館書店

『ゆうびんやのくまさん』

発行日:1987年05月30日

作:フィービ・ウォージントン セルビ・ウォージントン 絵:フィービ・ウォージントン セルビ・ウォージントン 訳:間崎 ルリ子 出版社:福音館書店

『うえきやのくまさん』

発行日:1987年05月30日

作:フィービ・ウォージントン ジョーン・ウォージントン 絵:フィービ・ウォージントン ジョーン・ウォージントン 訳:間崎 ルリ子 出版社:福音館書店

『せきたんやのくまさん』

発行日:1987年5月30日

作:フィービ・ウォージントン セルビ・ウォージントン 絵:フィービ・ウォージントン セルビ・ウォージントン 訳:石井 桃子 出版社:福音館書店

『しょうぼうしの くまさん』

発行日:2020年09月11日

作:フィービ・ウォージントン オリバー・ウィリアムス 絵:オリバー・ウィリアムス フィービ・ウォージントン 訳:こみや ゆう 出版社:福音館書店

『ボートやの くまさん』

発行日:2020年09月11日

作・絵:フィービ・ウォージントン 訳:こみや ゆう 出版社:福音館書店

『14ひき』のシリーズ

作:いわむら かずお  出版社:童心社
作:いわむら かずお 出版社:童心社

大自然の雄大な美しさと大家族の微笑ましい暮らしがすぐそばにある!親子二代で読み継がれている日本を代表する名作絵本

「14ひきシリーズ」は、大自然の美しく繊細な描写とねずみ家族の微笑ましい様子が楽しめる、我が家の兄妹揃ってお気に入りの絵本です。長く続いているシリーズなので、お父さんお母さん世代も子供の頃読んだ記憶がある方も多いのではないでしょうか。私も子どもの頃に大好きでした。澄み切った空気を感じる清々しい森の朝、四季折々の草花や昆虫たちが作り上げる雄大な大自然、畑に育った命の豊かな恵み、読み聞かせの文章だけではなく、絵がどのページも印象的で、強く語りかけてくるようで絵本の世界に引き込まれてしまいます。

『14ひきのあさごはん』

発行日:1983年07月10日

作:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのひっこし』

発行日:1983年07月10日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのやまいも』

発行日:1984年07月20日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのさむいふゆ』

発行日:1985年11月1日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのぴくにっく』

発行日:1986年11月15日

作:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのおつきみ』

発行日:1988年06月25日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのせんたく』

発行日:1990年05月25日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのあきまつり』

発行日:1992年10月3日

作:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのこもりうた』

発行日:1994年7月10日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのかぼちゃ』

発行日:1997年04月25日

作:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのとんぼいけ』

発行日:2002年06月30日

作:いわむら かずお 出版社:童心社

『14ひきのもちつき』

発行日:2007年11月15日

作・絵:いわむら かずお 出版社:童心社

『いつつごうさぎ』のシリーズ

作:まつお りかこ  出版社:岩崎書店
作:まつお りかこ 出版社:岩崎書店

こんな喫茶店がどこかに本当にあったらいいな!可愛すぎるレシピも魅力的な絵本

 娘と本屋さんで見つけて、あまりの可愛さに親子で一目ぼれした絵本です。いつつごうさぎたちが、素敵なお家兼移動販売車で喫茶店を開きながら旅する物語です。お家や喫茶店の内部の細かい描写には、うっとりしてしまいます。こんな喫茶店がどこかに本当にあったらいいなと親子で夢見てしまいます。お話に登場する料理は、どれも可愛くて美味しそうで、最後のページに作り方が載っているのも嬉しいです。絵本の世界を実際に再現してみることも、絵本楽しさのひとつです。レシピも特別な材料や道具を使うようなものではなく、手軽に作ってみようかなと思えるものばかりというのもありがたいです。

 実はこの絵本の楽しみ方はまだあります。青い小鳥のピピが絵本のあちらこちらに隠れていています。娘はこれにはまってピピ探しに夢中になりました。何度読んでも新しい発見があって、繰り返し読むのが楽しい素敵な絵本です。「いつつごうさぎ」シリーズは第一作目から親子でファンになり、我が家の娘は新刊の発売をワクワクしながら待っています。

『いつつごうさぎのきっさてん』

発行日:2020年02月13日

作:まつお りかこ 出版社:岩崎書店

『いつつごうさぎとうみのほうせき』

発行日:2021年06月17日

作:まつお りかこ 出版社:岩崎書店

『いつつごうさぎとゆきのもり』

発行日:2022年12月07日

作:まつお りかこ 出版社:岩崎書店

素敵な絵本を宝探しのように見つけて下さいね!

今回は、我が家の子供たちが夢中になったシリーズ絵本をご紹介いたしました。

親子でお気に入りの一冊を、宝探しのように楽しんで探してみてくださいね!お子様が夢中なって何度も読み返したくなるような、素敵な絵本と出会えることを願っています。

高木美紀

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絵本の蔵書1000冊

元塾講師の2児の母です。絵本と児童書が大好きで、気が付けば蔵書量1000冊「日本一、本が好きな子供を育てる」を目標に子育てしてきました。そんな我が家の1000冊の絵本の中から、おすすめの絵本をご紹介します。

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