音読の驚きの効果とは?!1000冊の絵本を集めた我が家の「子どもが声に出して読みたくなる絵本」
我が家は母である私の趣味で1000冊の絵本や児童書に溢れています。 10年以上絵本の読み聞かせを続けてきて気が付いたことは、子供たちは自分で声に出して読むのが意外と好きなこと。さらに特に好んで声に出して読みたい絵本があることも面白いなと思いました。絵本には、言葉の響きや心地よいリズムが特徴的な絵本もたくさんあって、ひらがなを覚える前から、文を全部覚えてしまって自分で音読を楽しんでいる絵本もたくさんありました。言葉の響きやリズムの心地良さで、字が読めるようになる前から、本を楽しめるって素敵だなと思いました。
実は音読にはこんな効果があった!
音読をすると、脳の神経細胞が一斉に活性化し、脳の血流が増加して大脳全体の70%以上が活動を始めることが確認されています。黙読でも脳の広範囲が活性化しますが、音読ではさらに広範囲が強く活性化することがわかっています。特に前頭前野が強く反応します。音読は脳全体の血流を増やし、活性化させるため、脳の「準備体操」として最適とされています。実際、1日10〜15分の音読で記憶力が20%向上するという研究もあります。小さな子供が声に出して絵本を読んでいる姿はよく見られますが、実はそれが前頭前野の非常に良いトレーニングになっているのです。
【参考】
『子どもの脳によいこと大全』著:川島隆太 出版社:プレジデント社
今回は、我が家の絵本の中から、子供たちが声に出して読むのを楽しんでいた絵本たちをご紹介いたします。親子でぜひ言葉遊びを楽しんでみてくださいね!
『生きる』
詩: 谷川 俊太郎 絵: 岡本 よしろう 出版社: 福音館書店
日本の日常の風景の中で生まれる美しさと儚さを、谷川俊太郎さんの心に残る言葉で紡いだ詩の絵本
日常の中の小さな出来事やそこで生まれている様々な感情、自然の美しさや儚さを谷川俊太郎さんの心地よく響く詩と岡本よしろうさんの美しい絵で表現されています。慌ただしい日常の中で、立ち止まって読みたくなる大人にも必見の一冊です。 我が家の子供たちは、物心がついたくらいの頃から、この絵本を読んだ時の反応がとても良くて、『生きているということ いま生きているということ』を繰り返すことの言葉の力に、こんな小さな子供でも惹きこまれてしまうことに驚きました。もちろんこの詩の意味は、子供にはなかなか理解できないかもしれませんが、言葉に関心を持ったり、詩のリズムや響きを楽しむことが、こんなに小さなころからできるんだと教えてくれた素敵な絵本です。
『これはのみのぴこ』
作: 谷川 俊太郎 絵: 和田 誠 出版社: サンリード
言葉のリズムと早口で読むのが楽しい!谷川俊太郎さんの斬新な言葉遊び絵本
『これはのみのぴこ』から始まって文章が徐々に長くなっていく、とてもユニークな絵本です。特に早口で読んであげると子供たちは大喜びします。長くなってくると親の肺活量が試される、親にとってもチャレンジ的な絵本でもあります!一日に何度も「もう一回、もう一回!」とアンコールされて繰り返し読んで、「意外と私、早口でしゃべれるんだな」とか「肺活量、結構あるんだな」と自分の知らなかった一面を引き出された母である私にとっても、読むことを楽しめた絵本です。子供達も、だんだん自分で読みたくなるのか、最終的には親子で大合唱状態になってしまうことも!最後まできれいに早口で読み切ったときが、とても気持ちがいいです。谷川俊太郎さんの言葉遊びの世界を、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね!
『くまさん くまさん』
作: 中川 李枝子 絵: 山脇 百合子 出版社: 福音館書店
歌のようなのリズムが楽しい!声に出して読みたくなる『ぐりとぐら』コンビの新感覚の絵本!
リズミカルにまるで歌っているかのような感覚になる絵本です。我が家の娘も言葉を覚え始めた頃から「くまさんくまさん、くまたいそう」と口ずさむようになりました。『ぐりとぐら』の中川 李枝子さんと 山脇 百合子さんコンビのくまさんの日常生活を描いたほのぼのしたストーリーで、まるで絵日記を見ているような可愛らしい絵本です。ちょっと早口で、リズムをつけて歌うように読んであげると喜びます。
言葉っておもしろい!本っておもしろい!を子供たちに伝えたい!
今回は我が家の絵本の中から、声に出して読みたくなる絵本をご紹介いたしました。親子で言葉遊びを楽しんでみてくださいね!お子様にとって宝物になるような素敵な絵本とたくさん出会えることを願っています。
高木美紀
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