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もやしの袋に「穴をあける」と傷みにくいって本当? 実際に検証したら、意外な結果に

「もやしの袋に穴を空けて保存すると、傷みにくいらしい」という話を聞いたことがある方、多いのではないでしょうか。

私も聞いたことがあったので、買うたびに1cm程度の穴をあけて保存するようにしていました。
しかし、先日ふと「本当に効果があるのか?」という疑問が湧きました。

そこで、穴を「あけたもの」「あけていないもの」の2つを用意し、保存状態に違いが出るかを検証しました。

今回は、その検証結果をご紹介したいと思います。

検証方法

同じ日同じ店で購入した2袋のもやしを用意します。(当然、消費期限も同じもの。)

片方にだけ、つまようじを使って1cm程度の穴をあけます。

穴をあけた袋には、目印として「穴あり」と記載しました(写真の左側の袋)。

この状態で、消費期限の日まで、冷蔵庫で冷蔵保存しました。

検証結果

では、2つのもやしに違いが生まれたかどうかを確認していきます。

まずは袋の外から確認したところ…
写真では判別できない程度の差ではありますが、若干「穴あり」の方が袋内の水滴が少ないことが分かりました。

「穴あり」は袋内に水滴があまりついていないが…

「穴なし」水滴が比較的多くついている印象です。
ただ、写真で比較すると、それほど差がないと思われる程度の違いでした(誤差の範囲ともいえるかもしれません)。

続いて、袋から出して「色味」を比較しましたが、こちらはほとんど違いを感じませんでした。

では、最後に「匂い」を嗅いでみたところ…

「穴あり」も…

「穴なし」も…
ほとんど同じ匂いでした。
(どちらか一方だけが臭い、ということは感じませんでした。)

検証結果をまとめると…

  • 袋内の水滴「穴あり」の方が若干少ない印象
  • 色味…ほとんど違いは感じなかった
  • 匂い…ほとんど違いは感じなかった

以上のような結果となりました。
私が試した環境(もやしの種類、袋の種類、保存日数など)では大きな差は出なかった、といえるかもしれません。

ちなみに、「もやし生産者協会」のウェブサイト(もやしに関するQ&Aが丁寧に掲載されている)を確認しましたが、「穴をあける・あけない」についての公式見解を見つけることはできませんでした。

ただ、今回はあくまでも「私が試した環境」での結果ですので、今後も条件を変えて検証を繰り返してみようと思います。
今後、異なる結果が出た場合は、改めて記事を投稿させていただきます。

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もやし「洗う・洗わない」どっちが正解?

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29歳で脱サラし料理家になった1児の父|フーディストノートアンバサダー|食生活アドバイザー|懐事情が厳しくて節約レシピを研究中|メディア掲載→アイスム、macaroni、SmartNewsほか|レシピや料理に関する豆知識を毎日1〜2記事 投稿|X(旧Twitter)でレシピを毎日発信|フォローすると、毎日の料理を「時短化」できるうえ、知ってうれしい「キッチン周りの雑学」が自然と身につきます|目標はレシピ本出版

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