3年だけの終着駅に!石狩沼田駅は2023年4月からどうなった?
2023年3月31日、多くの人に惜しまれながらJR留萌本線・留萌ー石狩沼田間が廃止。2026年3月末まで終着駅となる北海道沼田町の中心・石狩沼田駅はどう変わったのでしょうか?
留萌駅までの廃線前・2022年夏に訪問した時の模様と、廃線後・2023年4月30日の状況を比較してみました。
なお石狩沼田駅の模様については下記動画でも取り上げています。外国人向けに英語字幕付きですが、You Tubeの字幕機能をONにすれば日本語字幕が出ます。
北海道沼田町の中心駅!
石狩沼田駅は北海道沼田町の中心部にある簡易委託駅。平日7時過ぎから17時まで切符の販売がありますが、夜間と土日祝・年末年始は行われません。
1910年に留萌本線の駅として開業したほか、1931年10月10日から1972年6月19日までは、新十津川町、当別町などを経由し札幌を結ぶ札沼線の終点でもありました。なお札沼線には戦中戦後の一部に休止期間があります。
現在札沼線は桑園駅(札幌市)と北海道医療大学駅(当別町)間の営業で、学園都市線という愛称が一般的。なお正式名称・札沼線の「沼」は石狩沼田駅のことです。
留萌ー石狩沼田廃止前
2022年夏、留萌駅ー石狩沼田駅廃止前に訪問しました。
駅にバス停はありません。
沼田町営バス・空知中央バスの沼田駅前バス停は、写真右側へ徒歩1分の場所にある観光情報プラザ前にあります。
駅名標は駅舎側ホームに1か所、使用されなくなったホームに1か所ありました。かつては列車交換設備がありましたが、1994年に撤去されています。
使用されるホームは1面です。
廃止後駅舎に変化はなさそうだが…
2023年4月30日朝、再び石狩沼田駅訪問しました。
駅前には、留萌方面廃止前から沼田町を紹介する大きな案内看板があったのですが、修正箇所なくそのままでした。
駅舎は変わらないですが、中央に町営バスのバス停がありました。
バス停に近づいてみました。
恵比島駅、真布駅の過去記事で紹介した沼田町営バスが2023年4月1日からダイヤ改正(外部リンク)が行われ、夕方石狩沼田駅を発車して真布駅、恵比島駅へ向かうバスが石狩沼田駅の目の前から発車することになったためです。
駅舎内部はほとんど変わりないですが、ホームにあるホーム側の駅名標は当然差し替えられていました。
ホームの深川方面は変わらないように見えますが、使われていないホームを見ると、古い駅名標が撤去。
一方留萌方面は行止まりとなり、遠くに車止が見えます。
新たに行止まりとなった場所がどうなったか見てみましょう。
新しい留萌本線の終点は今!
新しい車止は、道道1007号・恵比島旭町線と交差する「殖林道路踏切」跡近くにあります。
踏切跡へ行ってみると、石狩沼田駅側すぐに車止があり、線路が分断されています。また警報機 ・遮断機が一切なくなりました。
踏切跡には立入禁止柵が設けられていました。
柵の手前で車止を撮影。
一方、列車が走らなくなった留萌方向にも立入禁止柵がありました。
留萌方向の線路は廃線後変わっていませんでした。
列車が通らない事を知らせる看板。
踏切名看板は残っていました。
2026年3月廃止が決まった留萌本線・深川駅ー石狩沼田駅の代替交通機関がどうなるか、廃線区間の線路跡がどう活用されるのか、注目していこうと思います。
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