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高血圧患者さんは腎臓病を併発しやすい【高血圧のいろはを理学療法士が解説します】

ぴぴ田舎の民間病院で働く理学療法士

田舎の民間病院で理学療法士として勤務しているぴぴです。

みなさまにひとつでもためになるような知識や情報をお届けしていきたいと思います。

血圧が高いとなんとなく健康上良くないということは理解できても、どんな影響があるのかははっきりとわからないという方も多いのではないでしょうか。

高血圧が引き起こす健康上のリスクをひとつずつ解説していきます。

高血圧が原因で起こりうる主な病気

高血圧になると、以下のような病気のリスクが高くなるといわれています。

心臓の病気

脳の病気

・腎臓の病気

・目の病気

・胸部・腹部の病気

・足の病気

本記事では、高血圧が引き起こす腎臓の病気に着目していきましょう。

血圧と関係する腎臓の働きについて

  1. 塩分と水分の調節
  2. 血圧を上げるホルモンの分泌
  3. 末梢血管の抵抗

の主に3つが血圧との関連が深い腎臓の働きです。

1. 塩分(ナトリウム)と水分(尿)の調節

食事や水分から摂取した塩分のうち、余分なものを排出する働きをしているのが腎臓です。

腎臓の働きが悪くなると、塩分と水分を排出する機能が働きづらくなります。

その結果、体内の水分量(血液)が増え、結果として血圧が上昇します。

2. 血圧を上げるホルモンの分泌

腎臓への血流が少なくなることで血圧調整作用のあるレニンという酵素が分泌されます。

レニンは、血圧を上昇させる作用のあるアンジオテンシンⅠ・Ⅱというホルモンを分泌するのに欠かせない酵素なので、レニンの分泌量が増えることは結果的に血圧上昇につながります。

3. 末梢血管の抵抗

腎臓は無数の末梢血管(細い血管)からできており、末梢血管の中で老廃物を含んだ血液を濾過し、きれいになった血液を心臓へ戻す働きをしています。

腎臓の働きが悪くなることで、末梢血管の血流が悪くなり、本来スムーズに流れていたはずの血液の流れが割るくなってしまうことで末梢血管抵抗が大きくなり、血圧上昇につながります。

高血圧と腎機能低下は悪影響を与え合っている

高血圧が続くと腎臓機能が低下し、また腎臓の機能が悪くなると高血圧をまねく、という悪循環がみられます。

心機能・腎機能のどちらが悪くても相互に負担を与え合ってしまうため、心臓と腎臓は悪循環の関係を作っているといえます。

血圧をコントロールして腎臓も守ろう

腎機能が低下していても、目に見える症状が見られることは少ないため、高血圧に気付いたら同時に注意が必要です。

血圧のコントロールは生活習慣の見直しで改善できる部分もあるため、まずは普段から血圧の測定を行い、生活習慣を意識しながら基準値内に血圧が収まることを目標にしましょう。

まとめ

腎臓と心臓は密接な関係があり、どちらかが悪くなってしまうと両方に悪影響があるようですね、

血圧のコントロールを行うことで腎臓の働きを守り、心臓・血管の病気の発症や死亡リスク軽減につながります。

普段から意識的に血圧のコントロールを行なっていきましょう。

田舎の民間病院で働く理学療法士

地域の高齢者のリハビリや在宅復帰に関わり10年以上理学療法として勤務しています。リハビリ目線でのお役立ちTips、病気・怪我に関する情報を執筆していきます。田舎在住の二児のママです。

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