五月病か?「この仕事に向いてない」と嘆く新入社員 どうする? 適性と適応の違いとは?
「この仕事に向いてない」
「向いてる仕事がわからない」
そのように言う若者がいる。「どうしたらいいですか?」とよく質問される。そこで今回は適性と適応の違いについて解説しよう。この違いがわかるだけで、職場での悩みは大幅に減ることだろう。
それでは具体的な例を使って解説しよう。転職に悩んでいる人、就職活動で壁にぶち当たっている人は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
■適性と適応の違いとは?
会社に入ったら自分の能力を活かせる仕事がないとわかった。この場合、その仕事に適性がないと言ってもいい。現在は5月だから、そのように感じている4月入社の新人も多いのではないか。
適性とは、その業務、その目的に適した性質を備えているかどうかのことだ。
たとえば、正義感がなければ警察官としての適性はないだろう。極端に目が悪ければ審判としての適性はないだろう。
しかし適性がなければ適応すればいいのだ。
適応とは、自らの意思で適するように変化していくことを指す。世の中には努力して適応できる仕事は山ほどある。だから向いてる仕事がわからないと言って、嘆く必要はない。
■仕事に適応するための3つのポイント
仕事に適応するためのポイントは以下の3つである。
(1)組織文化の順応
(2)積極的な学習
(3)できる限りはやく成果を出す
第一に、組織への順応である。
仕事の適応がすぐできなくても、組織文化の順応は努力次第でできるはずだ。まずは組織文化や価値観を理解しよう。同僚や上司とのコミュニケーションを通じて、その職場特有の働き方やルールを観察し、学ぶことだ。
第二に、積極的な学習姿勢だ。
適応できないと決めつけず、業務や業界知識を積極的に学ぶ姿勢を持つことで大きく改善することは多い。研修の機会を活用したり、先輩や同僚からのフィードバックを求めたりしよう。必要なスキルを自主的に身につけることが重要だ。
第三に、早期の成果創出だ。
勘違いしてはならない。適性がなくても成果は出せるのだ。いろいろな人に協力してもらいながら、とにかく成果を出そう。小さな達成体験を積み重ねることで自信が持てる。職場内での評価を得ることもできる。
最後にワンポイントアドバイス!
適性だけで考えていると可能性を狭めるだけだ。あえて向いていないことに挑戦し、適応力、順応力を身につけよう。
<参考記事>