菅内閣の経済政策(スガノミクス)は、マクロからミクロへ
菅義偉内閣が、9月16日に発足してから、半月が経とうとしている。発足当初の内閣支持率は、歴代内閣の中でも相対的に高いようである。
「安倍内閣の継承」を掲げる菅内閣で、経済政策はどうなるか。菅首相の経済政策「スガノミクス」は、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」を継続するのだろうか。
「アベノミクス」といえば、3本の矢。大胆な金融緩和、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略だった。
新型コロナウイルス感染症に直面する最中に発足した内閣であるだけに、景気後退に対処する財政金融政策が期待されていることから、「アベノミクス」での財政金融政策は、当面維持されるだろう。
その意味では、菅内閣でのマクロの経済政策は、当面「アベノミクス」を継承することになろう。
それでは、「スガノミクス」は、「アベノミクス」と何も変わらないのだろうか。政策の新規性を打ち出したくなるのが、新内閣のサガである。
新規性を早くも打ち出し始めているのが、ミクロの経済政策である。ミクロの経済政策というのは、
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