カブスが次のトレードで獲得するのは防御率5.00の先発左腕!? 交換に放出はベリや鈴木ではなく…
今オフ、シカゴ・カブスは、トレードで大物を手に入れた。イサック・パレイデス、ヘイデン・ウェズネスキー、キャム・スミスの3人――三塁手と右投手とマイナーリーガーの三塁手――と交換に、ヒューストン・アストロズから外野手のカイル・タッカーを獲得した。
タッカーについては、こちらで書いた。
◆「カブスがトレードで獲得した外野手の実力はソト以上!? シーズン本塁打が30本を超えたことはないが…」
タッカーに続き、カブスは、先発投手をトレードで得ようとしているようだ。WSCR-AMのブルース・レバインによると、カブスとマイアミ・マーリンズはヘスス・ルザードのトレードについて話し合っていて、マーリンズは交換に若手の野手、ジェームズ・トリアントスかオーウェン・ケイシーを欲しがっているという。さらに、レバインは、12月16日に「数日中に動きがありそう」と報じている。
ルザードは、27歳の左投手だ。2024年は腰を痛めて6月半ばにシーズンを終え、12登板の66.2イニングで奪三振率7.83と与四球率2.97、防御率5.00とスタッツも芳しくなかったが、その前の2シーズンは、2022年が18登板の100.1イニングで防御率3.32、2023年は32登板の178.2イニングで防御率3.58。この両シーズンとも、奪三振率は10.40を超えていた。与四球率は3.14と2.77だ。
4シームに交える変化球2種、スライダーとチェンジアップは、どちらも空振り率が高い。かつてはトップ・プロスペクトと目されていて、サイ・ヤング賞2度の左腕、ヨハン・サンタナと比較されることも多かった。
ルザードがFAになるのは2年後だ。マーリンズが求める見返りは、もっと長く保有できる野手なので、カブスで放出の噂が出ているコディ・ベリンジャーや鈴木誠也は含まれそうにない。ベリンジャーの契約は、2026年が年俸2500万ドル(解約金500万ドル)の選手オプションだ。鈴木は、来シーズンが5年8500万ドル(2022~26年)の契約4年目。ルザードと同じく、2026年のオフにFAとなる。
一方、トリアントスとケイシーは、まだメジャーデビューしていない。トリアントスは、二塁と三塁に加え、遊撃と外野も守る。ケイシーは、外野手だ。ベースボール・アメリカは、2024年の開幕前のプロスペクト・ランキングにおいて、彼らを全体73位と47位に挙げていた。
ルザードがカブスに加入した場合、来シーズンのローテーションは、今永昇太、ジャスティン・スティール、ルザード、ジェイムソン・タイオン、マシュー・ボイド、ハビア・アサッド、ジョーダン・ウィックスの7人中5人となりそうだ。ボイドは、今月初旬にカブスと2年2900万ドル(2025~26年)の契約を交わした。彼らのうち、タイオンとアサッド以外の5人は、左投手だ。
ボイドについては、こちらで書いた。