ブレーブスが手に入れた外野手は、3年続けてホームランが増えているが、OPSは3年続けて下降中
12月15日、アトランタ・ブレーブスは、外野手のブライアン・デラクルーズと保証されていない1年契約を交わしたことを発表した。メジャーリーグのロースターに入ればいくら、という契約だと思われる。
デラクルーズは、今月16日に誕生日を迎え、28歳となる。2021年の夏にマイアミ・マーリンズからメジャーデビューし、今夏のトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍。マイナーリーガー2人と交換された。そして、今オフ、パイレーツにノンテンダー(契約解除)とされた。
各シーズンのホームランは、5本→13本→19本→21本と増えている。ただ、OPSは.783→.725→.715→.654と年々下降。また、メジャーリーグ1年目の2021年は出塁率.356を記録したが、その後は.294→.304→.271と低空飛行が続いている。今夏にパイレーツへ移ってからは、44試合で3本塁打、出塁率.220、OPS.514に終わった。
ブレーブスでは、ライトのロナルド・アクーニャJr.が、来シーズンの開幕に間に合わない。5月下旬に左膝の前十字靭帯の断裂に見舞われ、翌月初旬に手術を受けた。
アクーニャJr.の離脱後、ライトとしてスターティング・ラインナップに名を連ねたのは、ホルヘ・ソレーアが43試合、アダム・デュボールが42試合、ラモン・ローレアーノが24試合、ブライアン・アンダーソンが2試合、J.P.マルティネスは1試合だ。ソレーアは、今オフのトレードでロサンゼルス・エンジェルスへ移籍した。基本的には、DHとしてプレーするはずだ。あとの4人は、FA市場に出ている。
来シーズン序盤の外野トリオは、左から、ジャレッド・ケルニック、マイケル・ハリス2世、デラクルーズになりそうだ。また、アクーニャJr.の復帰後は、左打者のケルニックと右打者のデラクルーズが併用されると思われる。
もっとも、これは、あくまでも現時点の話だ。ここからの補強とスプリング・トレーニングのパフォーマンスにより、状況は変わる。デラクルーズは、AAAで開幕を迎えることもあり得る。マイナーリーグ・オプションは、まだ残っている。