菅野智之が加わるオリオールズのローテーションには元・東京ヤクルトのスアレスも。エースは不在!?
12月16日、ボルティモア・オリオールズは、菅野智之と契約を交わしたことを発表した。ESPNのジェフ・パッサンやジ・アスレティックのケン・ローゼンタールによると、契約は1年1300万ドルだという。
現時点のメンバーでローテーションを組むとすれば、ザック・エフリン、グレイソン・ロドリゲス、菅野、ディーン・クレイマー、アルバート・スアレスの5人が有力だと思われる。
エフリンは、2024年にタンパベイ・レイズとオリオールズで計28試合の先発マウンドに上がり、165.1イニングで防御率3.59を記録した。ロドリゲスは、先発20登板の116.2イニングで防御率3.86。クレイマーは、先発24登板の129.2イニングで防御率4.10。スアレスは、7年ぶりのメジャーリーグ復帰を果たし、先発24登板とリリーフ8登板の計133.2イニングで防御率3.70。2019~21年は東京ヤクルト・スワローズ、2022~23年は韓国のサムソン・ライオンズで投げた。
あとの候補は、トレバー・ロジャース、ケイド・ポービッチ、チェイス・マクダーモットといったところだ。ポービッチとマクダーモットは、2024年にメジャーデビューした。2023年にブレイクしたカイル・ブラディッシュ――オリオールズでは31年ぶりの規定投球回以上&防御率3.00未満――は、6月にトミー・ジョン手術を受け、復帰は早くてもシーズン中盤以降になりそうだ。
今のところ、真のエースは不在、と言っていい気がする。2月にトレードでミルウォーキー・ブルワーズから加入したコービン・バーンズは、先発32登板の194.1イニングで防御率2.92を記録し、今オフにFAとなった。
バーンズは、今オフのFA市場に残っている最高の先発投手だろう。欲しがっている球団は少なくなく、オリオールズが呼び戻すことができるかどうかは、定かではない。バーンズでなくても、菅野に続き、こちらもFAのジャック・フレアティやウォーカー・ビューラーといった投手を手に入れないと――あるいは同等の投手をトレードで獲得しないと――ローテーションには不安が残る。