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高血圧予防で意外と知られていないストレス管理について【高血圧のいろはを理学療法士が解説します】

ぴぴ田舎の民間病院で働く理学療法士

「高血圧はよくない」と頭では理解していても、どのように対策をすればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここからは、実践的な血圧管理の方法について順番に見ていきましょう。

高血圧の予防と管理

高血圧の予防と管理には以下の4項目がポイントとなってきます。

本記事ではストレス管理とリラクゼーションについて解説していきます。

なぜストレス管理が大切なのか

周囲の人に理不尽な要求をされたとき、マナーの悪い人を目にしたときなど、イラッとすることはありませんか?

日本では、イライラする、カッとなることを頭に血がのぼると表現することがありますよね。

普段は血圧に問題がなくても、外的要因によるストレスは血圧に影響を与えます。

ドキドキ・イライラなど、脳がストレスを感じると、交感神経が優位に働き、血管を収縮させるため、結果として血圧が上昇するといわれています。

ストレスを抱えないためには

ストレスを感じずに生活することはかなり難しいのですが、ご自身に合った方法でストレスを緩和したり発散したりする術を持っておくことがおすすめです。

最近では、ストレスに気づかずに限界までがんばった結果、うつ病を発症してしまうという方も多くいらっしゃいます。

まずは自分にかかるストレスについて気づき、対処していくことが必要です。

ストレス解消方法

一般的に知られているストレス解消方法をお伝えします。

睡眠時間を確保する

 家事や仕事で忙しく、睡眠時間を削ってしまう方も多いと思いますが、睡眠時間が短くなることや睡眠が浅いことが高血圧につながりやすくなります。

 7〜8時間の睡眠時間を確保することや、寝室の環境・心地よく眠れる寝具を見直して、睡眠の質を高めることも重要です。

軽い運動を行う

 週に数回の軽い運動を取り入れることは、気分転換と降圧の2つの作用があります。

 スポーツジムを利用する方が増えており、気軽に運動を取り入れられる環境が整いつつありますが、自然の中での運動はリラックス効果が高まるため、ジョギングや散歩などがおすすめです。

好きなことに没頭する

 趣味に没頭する時間を持つことは、ストレス解消に効果的です。没頭することで、外部からのストレスから解放され、自分のための大切な時間を過ごすことができます。

誰かに話を聞いてもらう

 自分の中で抱えているもやもやした気持ちを誰かに共有することで、自分の気持ちが言語化でき、心の負担も軽減されます。家族やお友達に話すのもよし、必要に応じてカウンセラーなどの専門家に相談してみるのもいいかもしれませんね。

思い切って環境を変える

 職場や通勤などの環境がストレスの原因である場合には、思い切って環境を変えてみることも考えてみましょう。

 転職や引っ越しなんて簡単にできないということがほとんどだと思いますが、ストレスの原因である要素から離れる時間を作ることが必要なので、旅行に出かけるなど、短期間でも環境を変えることで、心身のリフレッシュにつながります。

まとめ

本記事では、ストレスが血圧に与える影響や、ストレス解消方法について解説してきました。高血圧治療中でなくとも、ストレスとうまく付き合うことは現代人には必要なスキルとなりますので、ぜひ試してみてくださいね。

田舎の民間病院で働く理学療法士

地域の高齢者のリハビリや在宅復帰に関わり10年以上理学療法として勤務しています。リハビリ目線でのお役立ちTips、病気・怪我に関する情報を執筆していきます。田舎在住の二児のママです。

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