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【横山塾】問題解決能力アップ講座 ~絶対論感~を身につけよう~ (セミナー付録付き)

横山信弘経営コラムニスト

■これからの時代に不可欠な能力

「何か、おかしい」

「それは違うんじゃないか」

人の話を聞いていて、それが理屈に合っているか、筋が通っているか、そのことが一瞬でわかる。そういう感覚というのがある。そんな感覚を「絶対論感」と呼ぶ。この言葉は、もちろん「絶対音感」から来た造語だ。

「絶対音感」の持ち主は、複数に重なった音でさえ聞きわけることができる。もちろん音程がズレていると、瞬時にわかる。

いっぽうで「絶対論感」の持ち主は、複雑に入り組んだ議論を整理することができる。もちろん論点がズレていると、瞬時にわかる。

しかし世の中には「絶対論感」がない人が大半だ。

たとえば今年10月に「テレワークを導入すると生産性が下がる」という報道があった。そのエビデンスとして、新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークをはじめた人たちへのアンケート調査が示された。

調査結果による結論であるから、多くの人は「なるほど、テレワークを導入すると生産性が下がるのだな」と思い込んだだろうが、しかし本当にそうだろうか?

本当にそうかもしれないが、そうでないかもしれない、と瞬時にわかった人はどれぐらいいただろうか。「論理の飛躍」「異質なものの同質化」を疑った人は、どれぐらいいただろうか。

また「旅行大手JTBがコロナの影響で業績が悪化し、6500人削減する」という報道が先日あったが、このニュースに触れて、「やはり旅行業界はどこも厳しいな」と受け止めた人は多いだろう。

しかし、本当にそうだろうか? 旅行業界はどこも厳しいのだろうか? そして、本当にコロナの影響でJTBは業績が悪化したのだろうか?

本当にそうかもしれないが、そうでないかもしれない、と瞬時にわかった人はどれぐらいいただろうか。「前提条件の違い」や「原因の決め打ち」を疑った人は、どれぐらいいるだろうか。

■「絶対論感」のトレーニングをしよう!

何が正しいのか。どうすれば正しくなるのか。正解がわからなくてもいい。ただ、「これは筋道が通っている」「これは理屈に合わない」ということが、瞬時にわかる――このような「絶対論感」は、これからの時代、ますます必要となってくるであろう。

なぜかというと、変動性が激しく、過去の経験則がまるで通用しない、不確実性の高い時代だからだ。

「私は論理思考力がない」というのは当然思い込みであり、もちろんだが「絶対論感」は誰でもトレーニングによって身につけられる。そのためには、ベースとなる知識を手に入れることが大事だ。

今回は、名著「問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術」を取り上げ、問題解決3つの手順を紹介する。

そして3つの手順に関する概論と、問題解決するうえで陥りがちな6つの思考パターンを解説する。

「60分」を超える本格的なセミナー付きの記事である。

■「問題解決能力アップ」講座スタート!

今回のセミナーは、本格的な講義である。

75分超のセミナーの無駄な部分をカットし、63分にまとめた。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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