これほどぎくしゃくした国賓来日があっただろうか
フーテン老人世直し録(74)
卯月某日
オバマ大統領が国賓として来日する。しかし国賓の来日がこれほどぎくしゃくした事がかつてあっただろうか。すべての原因はパフォーマンスで国民を洗脳しようとする安倍総理の政治スタイルにある。国賓待遇を望んでもいないのに国賓にされたオバマ大統領はそれを嫌っている。
安倍総理はオバマ大統領のアジア歴訪が決まった時から国賓での来日を希望した。アメリカと日本が強い絆で結ばれている事をパフォーマンスして見せたいためである。国賓となれば迎賓館で歓迎式典があり、天皇との会見、宮中での歓迎晩さん会、天皇のお別れ訪問など、首脳会談と合せてすべてがニュースになる。
そのパフォーマンスによって日米同盟強化の印象を国民に与えようと考えたのである。言ってみれば自分の人気取りのためにオバマ大統領を政治利用しようとした。その意図が見え見えなのでオバマ大統領から嫌われた。
この記事は有料です。
「田中良紹のフーテン老人世直し録」のバックナンバーをお申し込みください。
「田中良紹のフーテン老人世直し録」のバックナンバー 2014年4月
税込550円(記事6本)
2014年4月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。