ラーメン評論家が実食して厳選! 2024年ベスト「家系ラーメン」5選!
濃厚でキレのあるヘビー級『大金家』(東京・亀有)
2024年2月、亀有にオープンした『大金家』(東京都葛飾区亀有3-40-5)は、今家系ラーメン界で注目を集めている『大輝家』(蒲田)の直系店。油分強めのどっしりと存在感あるスープに、醤油のキレがあってしつこさを感じないバランス。しっとり柔らかに仕上げられたチャーシューは燻製の香りが食欲をそそる。家系御用達の製麺所『酒井製麺』の中細麺はしっかりと茹できって、麺のポテンシャルを最大限引き出している。
厳選ポイント:パンチとキレが共存するヘビー級スープ
家系を新たな解釈で表現する『野良裏家』(千葉・蘇我)
千葉の家系の実力派、『裏武蔵家』(千葉県千葉市中央区春日2-19-9)待望の2号店が『ラーメン 野良裏家(のらりや)』(千葉県千葉市中央区今井2-12-1)。2023年12月のオープンから連日行列を作り続ける人気店に。家系の再構築とも言えるような新たなアプローチで家系を表現。一つ一つの素材を見直して厳選し、特に旨味と香りを重視した構成で、醤油ダレもスープベースも鶏油もより複雑で深みを増している。
厳選ポイント:香りを重視した次世代型家系ラーメン
塩味で家系を感じさせる一杯『王道いしい』(千葉・浜野)
人気店『王道家』出身者が、2017年に千葉市で創業した『王道いしい』(千葉市中央区村田町893-116)は、激戦区千葉でも屈指の実力派として県内外に多くのファンを持つ人気店。「塩豚骨ラーメン」は家系としては珍しい塩味。塩角が立ったキレのある塩ダレとスープが見事に調和して、鶏油の甘さと香りが全体を包み込む。塩味なのにしっかりと家系ラーメンを感じる味わいは、家系ラーメンの表現の新たな形を提示している。
厳選ポイント:塩味なのに見事に家系を表現したスープ
骨の密度を感じる濃厚スープ『王道家直系 修』(千葉・印西)
2024年8月のオープン以来、早くも行列店の仲間入りを果たした人気店が『王道家直系 修』(千葉県印西市泉野1-144-6)。『王道家』で長年経験を積んだ店主が満を持しての独立。『王道家』のスープが常に骨を入れ替えているのに対して、こちらのスープは密度が高めでしっかりと骨の旨味を凝縮させたような味わい。カエシがバシッと効いたバランスは白飯が欠かせない。
厳選ポイント:骨の旨味が凝縮された濃厚なスープ
21年振りに進化したクラシック家系『六角家 1994+』(神奈川・新横浜)
2024年に開業30周年を迎えた『新横浜ラーメン博物館』へ、21年振りの復活出店を果たしたのが『六角家 1994+』(神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21)。『六角家』で修業して、静岡浜松で『蔵前家』を営む袴田裕司さんが味と暖簾を引き継いだ。1994年に出店した頃の『六角家』の味を目指した一杯は、スープの旨味をしっかりと感じさせながら、豚骨と醤油ダレとのバランスが取れているクラシカルな家系ラーメンの進化版だ。
厳選ポイント:クラシカルな伝説の味をブラッシュアップ
味の好みは人それぞれ。ラーメンを食べ歩く楽しさは自分好みの一杯を見つけることにある。今回ご紹介したお店は、私が2024年に食べた家系ラーメンの中で特に印象に残ったお店を5軒に絞って選んだが、他にも印象に残っている店はいくつもある。まずは気になったお店に足を運んで頂いて、それをきっかけに自分だけの一杯を見つける食べ歩きの旅に出て欲しい。
※写真は筆者の撮影によるものです。
※掲載順は地域別に並べているだけで優劣を示すものではありません。
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