ラーメン評論家が実食して厳選! 2024年ベスト「豚骨ラーメン」5選!
熟成を科学するアプローチ『博多ラーメン でぶちゃん』(東京・高田馬場)
東京のラーメンシーンに「クサうま豚骨」を定着させた一軒が、高田馬場にある『博多ラーメン でぶちゃん』(東京都新宿区高田馬場2-13-6)。職人の経験や勘に頼ってきた豚骨スープの熟成を科学的なアプローチで検証。食欲そそる豚骨の熟成臭を嫌味なく表現したスープは、豚骨の臭いが苦手な人でも受け入れられそう。熟成臭のするクリアスープなど新たな表現にも挑戦している、豚骨ラーメン界のファンタジスタ。
厳選ポイント:匂うのに臭くない絶妙なバランスの熟成スープ
本場博多さながらの濃厚豚骨『三代目 博多だるま』(東京・台場)
『アクアシティお台場』5階にあるラーメン施設『東京ラーメン国技館 舞』(東京都港区台場1-7-1)に福岡代表として出店している『三代目 博多だるま』。レンゲですくえば骨粉が残るほど乳化した豚骨スープは、臭みやしつこさはなく骨味がどっしりあって油の甘さと香りがある。ザクっと硬めに茹であげた低加水細麺との相性も抜群。このクオリティは都内はもちろん、本場福岡でもトップクラスではないだろうか。
厳選ポイント:本場博多に負けないガチ炊き豚骨スープ
豚骨と背脂の華麗なる融合『博多ダイナー琉』(東京・祐天寺)
ダイニングバーとして創業し、ラーメンが人気を博したことからラーメン専門店にシフトしたのが『博多ラーメン琉』(東京都目黒区祐天寺2-4-3)。福岡出身の店主が慣れ親しんでいた太宰府の人気ラーメン店の味を自分なりに表現した「太宰府ラーメン」は、臭みのない豚骨スープに良質な背脂が見事なバランス。ライトなテクスチャーの「博多ラーメン」との表現の違いも楽しむことが出来る。
厳選ポイント:白濁豚骨スープと背脂のベストマッチ
博多屈指の行列店が新横浜に登場『博多一双』(神奈川・新横浜)
今年開業30周年を迎えた、日本初のラーメン施設『新横浜ラーメン博物館』(神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21)に、豚骨ラーメンの街博多で連日大行列を作る人気店『博多一双』が初出店。スープの表面一杯に敷きつめられた細かな脂泡が、口あたりをマイルドにして味に深みを与える。食欲を誘う豚骨の熟成香と深いスープの旨味は唯一無二の味わい。これからの博多ラーメン界を牽引するであろうトップランナーだ。
厳選ポイント:唯一無二の味わいの「豚骨カプチーノ」
熟成系豚骨ラーメンの実力派『福間ラーメン ろくでなし』(福岡・吉塚)
福岡県福津市の人気店『福間ラーメン ろくでなし』が、2024年8月に福岡市内へ待望の初進出。『ろくでなし 吉塚店』(福岡県福岡市博多区東公園2-24)では、豚頭だけを使ったスープと、ゲンコツや背脂などを足して時間をかけて熟成させたスープを使い分けて2種類のラーメンを提供。人気の「こってり」の熟成した豚骨スープは豚骨の香りと旨味にあふれており、一度ハマったら代替が効かない味わい。
厳選ポイント:濃厚で熟成させた旨味あふれる豚骨スープ
味の好みは人それぞれ。ラーメンを食べ歩く楽しさは自分好みの一杯を見つけることにある。今回ご紹介したお店は、私が2024年に食べた豚骨ラーメンの中で特に印象に残ったお店を5軒に絞って選んだが、他にも印象に残っている店はいくつもある。まずは気になったお店に足を運んで頂いて、それをきっかけに自分だけの一杯を見つける食べ歩きの旅に出て欲しい。
※写真は筆者の撮影によるものです。
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