「食べていい?」or「ダメ?」生ハムは「妊娠中に」食べてOKなのか【ハムとの違いを解説】
「生ハムを食べることがある」
「『生』と付くけど、子どもや妊婦は食べていいの?」
そんな方に、ぜひ知っていただきたい「生ハムとハムの違い」を、なるべく分かりやすくご紹介します。
なぜ「生」なのか
そもそも、なぜ「生」という言葉が付いているのか、ご存知でしょうか。
この理由をあえてひと言で表すとするなら、生ハムは肉自体を「加熱していない」から、ということになります。
基本的に生ハムは、肉を調味料と一緒に塩漬けにしたあと、乾燥と熟成を経て作られることが一般的で、その工程に「加熱」が含まれないことが多いです。
「ハム」に対して「生ハム」と呼ばれる理由は、こういった経緯からきているものと考えられます。
実際に、ハム等の製造販売で有名な明宝ハムの公式サイトには、次のような記述があります。
なぜ生ハムという名前が定着したのかといえば、それは通常のハムと異なり、加熱という工程を経ていないからだと考えられます。
つまり、生ハムと通常のハムの違いは「肉自体を加熱したのかどうか」という点になります。
(「生ハムとハムの違いについて」より引用)
つまり妊娠中に食べるのは…
先述のとおり生ハムは、同じ「生」と付く「生卵」や「生魚」とは異なり、「塩漬け、乾燥、燻製」の工程を経ているため、妊娠中の方やお子さんでも召し上がっていただける食品です。
(ただし、塩気が強いため、それぞれの体調などに応じて食べる量はご調整ください。)
なお、日本ハムの公式サイトには、次のようなQ&Aが掲載されています。
Q)妊娠中に生ハムを食べても大丈夫ですか?トキソプラズマやリステリア菌が心配です。
A)生ハムの製造は、食品衛生法で、原料肉は凍結したものを使用することなど、厳しい衛生基準・製造基準が設定されており、安心して召し上がれます。
(「よくあるご質問」より引用)
ちなみに…
生ハムは英語で「dry-cured ham」(乾燥、燻製したハム)などと表現され、「raw ham」(生のハム)という表現はあまり使われないと外国籍の友人から教えてもらったことがあります。
こういった言語による表現の違いなども含め、今回お伝えした情報が、妊娠中の方やお子さんが今後「生ハム」を食べるかどうか迷った際の判断材料のひとつにしていただければ、幸いです。
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