女子高生を全裸にさせた動画あり?旭川殺害、スマホのデータが決め手になるか
北海道・旭川市の女子高生殺害事件を巡り、注目すべき報道があった。殺人の容疑で逮捕された21歳の女らのスマホに記録された動画データに関するものだ。21歳の女らが女子高生を恐喝しているやり取りや車内で暴力をふるっている状況に加え、死の直前、むりやり全裸にさせている場面まで動画に収められているという。
これは「NEWSポストセブン」による報道だが、伝聞に基づくもので、動画の現物を確認しているわけでもないので、真偽については慎重に見極める必要がある。しかし、もしこれが事実なら、かなり重要な話にほかならない。21歳の女と19歳の女が殺人容疑での再逮捕に先立って女子高生に対する不同意わいせつの容疑で逮捕されているのも、こうした客観的な証拠があったからだと考えられるからである。
21歳の女は「女子高生を橋に置いてきたので、転落するところは見ていない」と供述し、殺人の容疑を否認しているという。一方で、事件後、複数の友人に「高校生に謝らせた」「その後、高校生は帰って行った」という趣旨のメッセージを送信しており、「橋に置いてきた」という弁解とは矛盾する。
スマホのデータが重要
防犯カメラがなく、目撃者もいない中、2人の女を殺人罪で起訴し、有罪判決を得るには、19歳の女の供述のほか、2人の女のスマホのデータが重要となる。19歳の女も21歳の女と同様の弁解をしていれば、捜査は大きな壁にぶつかるが、現場付近からは女子高生のものとみられる衣類も発見されている。
女子高生を辱めるために何でも動画で撮影している2人の女の行動からすると、車内だけでなく、橋の上でも女子高生を全裸にさせている状況や、2人で川に突き落としたり、橋から飛び降りるように強いている場面まで記録しているかもしれない。
たとえスマホからデータを消去していても復元できるし、クラウドに保存されている可能性もある。もしこうした動画を撮影しており、警察が確保できていれば、それ自体が殺人容疑の決定的な証拠となるだろう。(了)