やる気がない子も親次第でやる気になる!幼児教育講師おすすめテクニック5選
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今回は『子どものやる気を引き出す方法』について幼児教育講師の目線からこれは効果高いと思うものを厳選してご紹介する【やる気を引き出すシリーズ第3弾】です!
お子さんにしてあげてほしいことを3つ、親御さんに意識してほしいことを2つ、全部で5つのテクニックをご紹介します。
良ければぜひ前回までのシリーズと併せてご覧ください。
【お子さんへしてあげてほしいこと】
①頼る
頼るという行為は、子どものやる気を引き出す必殺技です。
子どもは大好きなパパママから頼られている・信頼されていると感じることほど嬉しいことはありません。
この頼るという行為は物理的な頼ると精神的な頼るがあります。
物理的な頼る
- お手伝いを積極的にやってもらう
- なにか物を運んでもらう
これは最後にIメッセージで感謝を伝えることでやる気に変わります。
ただやってもらうだけではダメです。「ありがとう」「助かったよ」といった言葉を忘れずに適度に頼っていきましょう。
▼Iメッセージについて詳しくはこちら!
精神的な頼る
- 相談をする
・「ママに母の日に何かプレゼントをあげたいと思うんだけど、〇〇ちゃんは何をあげたら喜んでくれると思う?」
・「ママね、最近職場の人と上手くいかないことが多いんだけど、〇〇君はお友達付き合いがとても上手じゃない?どうやったらお友達と仲良くできるかな?」
・「明日のお出かけ、どこ行こうか迷っているだけど、何かいいアイディアないかな?」
・「どっちの服を着ていくか迷っているんだけど、どっちがいいと思う?」
このように、大きいことから小さいことまで、子どもに相談してみましょう。
こんなこと子どもに言うことじゃない。と感じることほど、子どものやる気を引き出す相談にはうってつけです。
大人が考えるようなことを相談してもらえることで、子どもは認められていると強く感じてモチベーションが高くなっていきます。
もちろんこの時、納得のいく良い答えが返ってくるかどうかは重要ではありません。正直トンチンカンな回答が返ってくるかもしれません。
ですが、それでも「なるほど!そういう考えもあるか。ありがとう!」と伝えていきましょう。
その言葉が「また色んなことを頼られたい!」というやる気につながっていきます。
積極的に日々の生活の中で「〇〇くんはどう思う?」という言葉を使っていきましょう。
②選ばせる
子どもというよりも人間誰でもそうですが、結局は自分で決めたことにはやる気が起きて、人にやらされることにはやる気が出ない。これは絶対的な原理原則です。
つまり、やる気を引き出したいと考えるなら、自分で選んで自分で決めた感をどれだけ演出していくかということが鍵なのです。
まず一番いいのは、もちろん自分でやりたいといったことをやらせることです。
どれだけ持続するかはわかりませんが、自分がやりたいと言ったことですから最低限のやる気は発揮してくれるはずです。
そして問題は親が何かをやらせたい時ですよね。
そんな時は「これをやりなさい」や「これをやろうね」ではなく、何かしら選択肢を作り選ばせましょう。
例えば
・「今日の宿題は〇〇と〇〇があるけど、〇〇君的にはどっちからやる方が効率よくできると思う?」
・「今から外にお出かけだけど、おもちゃのお片付けとお洋服を着替えるのどっちを先にやった方が早くできるかな?」
そうすることで子どもに主体性が生まれ、ただやらされるよりも格段にやる気につながります。
この時のポイントは先程【①頼る】でご紹介したように『頼るような聞き方』をすることです。
ただ「どっちからやる?」と聞くだけだと、結局やらされている感が出てしまいますが
・「どっちが効率いいかな?」
・「どっちからやったら早くできるかな?」
このようにお子さんに相談しているような伝え方ができるとモチベーションに繋がっていきやすいです。
③自分が成功した時の理由を考えさせる
これは「勉強を集中して取り組ませたい!」とか「ピアノの練習を頑張らせたい!」と今目の前のことにやる気を出してほしいときの方法です。
勉強を開始する前であれば
・「そういえば、この前は1時間も集中して頑張れたよね!あの時は何で頑張れたのかな?」
ピアノなどの練習の前であれば
・「この前の練習の時、暗譜がいつもより早くできたよね!何であんなに早くできたの?」
と質問をしてから始めると、行動心理学の実験でも大きな効果が期待できると言われています。
お子さんからは色んな答えが返ってくるとは思いますがその答えは何でもいいです。成功した理由を子どもなりに考えることが大事です。
この方法は一点注意が必要で「成功した時の自分を想像してごらん」ということは逆効果だということです。
前に上手く行った時をイメージするのではなく、あくまで成功した『理由』を考えさせるということが大切だということですね。
そしてこれに伴って反対に減らしていきたいのが、できない理由を考えさせる言葉です。
「なんでできないの?」や「何度やったらできるようになるの?」といった質問からは何もプラスなことは生まれません。
ただの問い詰めになり、子どもの頭の中にできない言い訳を生むだけになってしまいますので、使うなら「どうしてできたの?」という失敗ではなく成功にフォーカスした言葉を使っていきたいですね!
【親御さんに意識してほしいこと】
①いつも笑顔で
私の感覚的なところも半分あるのですが、あらゆることに目をキラキラさせて挑戦している親御さんは、笑顔が素敵で明るい方が多いです。
「これはなぜなんだろう?」と思い色々調べたり考えたりしてきた中で見えてきた私なりの結論は、やる気の土台には『安心感』があるということです。
親は子どもにとって一番大きな存在。その親がいつも怖い顔をしていたり、不安な顔をしていると、子どもも不安になってくるものです。
反対に笑顔でいると、それによって子どもの心が安定してきて、何事も安心してチャレンジできるようになるのです。
そのためには、親が自分の子育てに高い基準を持ちすぎないこと。
そしてなかなか難しいのが現実ですが、家族で役割を分担したりして、なるべく自分のリラックスできる時間を取り気持ちに余裕が持てるようにして、できる限り笑顔で子どもと接していけると良いですね。
②人前で子どものマイナスなことは言わない
子どもは直接親から褒められたり、認められたりするのも嬉しいものですが、親が自分のことを嬉しそうに周りに話していることは、それ以上に嬉しかったりします。
日本人はこれと反対のことをやりがちで、人前で「この子はまだまだでねぇ」「全然勉強しないのよ」「算数が苦手でね」というようにマイナスなことを言ってしまいます。この発言を子どもはちゃんと聞いていて、ひっそり傷つきガクンとやる気が下がっていたりします。
ですから、子どもがいるところではマイナスなことではなく、頑張っていることや良いところなどプラスなことを他人に積極的に伝えていきましょう。
ママ友にやったら煙たがられるかもとご心配の方は、家族内でやるのがおすすめです。
例えば、帰ってきた旦那さんにお子さんが聞こえる状況で「今日〇〇くん勉強すごく頑張っててね!嬉しかったんだ」というように伝えてあげると、それを聞いたお子さんは俄然やる気になっていきます。ぜひやってみてください!
同じく気をつけたいのが、周りの人からお子さんの良いところなどを褒められた時です。
「〇〇くんはいつも礼儀正しくてえらいわよね」と言われたときに「そんなことないわよ」とか「いやいやこの子は家では〇〇なのよ」などと謙遜して子どものマイナスなことを言い返してしまう人は結構多いです。
この言葉も地味に傷つき、子どものモチベーションを下げてしまいます。
そんな時は「ありがとうございます!」とお礼を言えばOK。
大人の会話は常に子どもは聞いていると思って対応していってあげましょう。
いかがでしたでしょうか?
実践できそうなもの、そしてお子さんに合うかなと感じるものから試してみてくださいね。
次回はいよいよ「やる気シリーズ」の最終回です。お楽しみに!