Yahoo!ニュース

WBCバンタム級チャンピオン、中谷潤人が27歳のバースディにスパーリング 〜間も無くLAキャンプへ〜 #専門家のまとめ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
撮影:筆者 2024年9月、LAにて

 来る2月24日に、28戦全勝(18KO)のメキシコ人挑戦者、ダビド・クエジャル(23)戦が組まれたWBCバンタム級チャンピオン、中谷潤人は1月2日に27歳となった。29戦全勝22KOの中谷は、LAキャンプに発つ前に日本人選手とのスパーリングをこなし、同タイトル3度目の防衛戦に備えている。

ココがポイント

WBC世界バンタム級王者中谷潤人が2日、自らの27歳のバースデーに始動した。
出典:日刊スポーツ 2025/1/2(木)

中谷潤人が27歳の誕生日を迎えた2日、2025年最初の練習でいきなりスパーリングを敢行した。
出典:スポーツ報知 2025/1/2(木)

WBCバンタム級チャンピオンの中谷潤人が、今年の目標を「王座統一」と色紙にしたためた。
出典:サンケイスポーツ 2025/1/2(木)

エキスパートの補足・見解

 「プロの世界で成功するために」と15歳で単身アメリカに飛び、本場で揉まれ抜いた中谷潤人は、試合の度に慣れ親しんだLAでキャンプを張る。デビュー前から指導を仰ぐルディ・エルナンデス、そして岡辺大介トレーナーの下でハードなメニューをこなし、試合当日を迎えるのだ。

 中谷のキャンプで特筆すべきは、スパーリングの量である。先の10月に行われた防衛戦前は、トータルで236ラウンドをこなした。この数字は日本人世界王者の倍以上だ。その汗が、今日の彼を作ってきた。

 自身3階級制覇となるバンタム級に上げてから3連続KO中の中谷は、井上尚弥に肉迫している。今日、井上vs.中谷戦は、日本のみならず米国、そしてメキシコでも注目を集める。2025年は27歳になった中谷にとって、更なる飛躍の年となるに違いない。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

林壮一の最近の記事