中谷潤人、27歳の誕生日に今年初練習 今年の目標は「王座統一」 今年は米国での試合やスーパーバンタム級転級の可能性も
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27)=M・T=が2日、神奈川・相模原市の所属ジムで今年初のジムワークを実施した。早速スパーリングも行い、同級6位のダビド・クエジャル(23)=メキシコ=との3度目の防衛戦(2月24日、東京・有明アリーナ)に向けて順調な調整を続けている。 この日は27歳の誕生日。「だんだん年をとってきたな」と笑顔で話し、今年の目標を「王座統一」と色紙にしたためた。「理想は高く持って今年を過ごしたい。今年の目標はいろいろありますね。統一戦ってのは一つこの年にやるべきことと思っていて、そこをまず第一として。それが達成できればおのずと…。強さを求めていけば分かってもらえると思う。期待してもらえるようなファイトをしていきたい」と語った。 昨年の12月28日から30日まで相模原市のゴルフ場などで走り込み中心の合宿を実施。6部練習で体をいじめ抜いた。同31日はフィジカルトレーニングを行っており、年末年始の休みは元日のみ。この日は朝に約10キロロードワークして、昼からジムワーク。日本スーパーバンタム級1位の石井渡士也(23)=RE:BOOT=と激しいスパーリングで4ラウンド拳を交えた。4日と5日もスパーリングをする予定で、7日には試合前恒例の米カリフォルニア州ロサンゼルス合宿に出発。本格的なスパーリングを1カ月間積む。 昨年は2月24日に東京・両国国技館で、初防衛を目指していた王者のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回TKO勝ちし、世界3階級制覇を達成。7月20日に両国国技館で、同級1位だったビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に1回KO勝ちし、初防衛に成功した。10月14日には有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちし、2度目の防衛を果たした。 日本時間1日に米専門メディア「ボクシングシーン」が、中谷が契約している米興行大手トップランクのボブ・アラムCEO(93)の話として、5月か6月に米ネバダ州ラスベガスで予定されている興行に出場する可能性があり、同興行のメインイベントは4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=が、WBC1位のアラン・ピカソ(24)=メキシコ=の挑戦を受ける防衛戦となる見込みだと報じた。 中谷は「ワールドワイドに、世界中の注目を集められる試合をしていきたい。もちろん米国でも試合を久しくやっていないんで。ロスでもやりたいなっていうところはある」と今年中の米国での試合実施を希望した。