Yahoo!ニュース

家庭菜園のトマトいつ熟す?赤くなるまでの日数の目安とは

racss食育インストラクター・調理師/菜園家
トマトがなかなか赤くならないのはなぜ?

家庭菜園のトマトの実がついたところまでは良かったけれど、いつまでたっても赤くならない!もしかして病気?と心配になっていませんか?
でも大丈夫。トマトが赤くなるまでには思ったより長い時間がかかるんです。
トマトが赤く熟すまでの時間はどれくらいかかるか、また早めるコツについてご紹介します。

トマトの実がなってから熟するまでの期間は1ヶ月以上

トマトの花
トマトの花

ミニトマト、中玉トマト、大玉トマトいずれも、苗から植えた場合は2週間くらいたつと花がつきます。受粉がうまくいくとさらに1週間もすれば小さな実になります。
※トマトの受粉は風で揺れるだけでできます。屋内や風のないベランダなどで育てている場合は、手でトマトの花を揺らしてあげると良いでしょう。

トマトは開花後、50日前後で收穫できる状態になります。ミニトマトのほうが少し早いですが、40日程度はかかります。ということは、トマトの実がついているのを確認した時点から数えても熟するまでには1ヶ月以上かかるんです。焦らず待ってくださいね。

暑い日が続くと早く熟する

積算温度が足りないと赤くならない
積算温度が足りないと赤くならない

もう少し詳しく説明すると、単純な日数だけではなく「積算温度」が関係しています。積算温度とは、毎日の気温の合計です。
トマトが赤く熟するまでに必要な積算温度は、品種によって差がありますが1000度くらい必要と考えておきましょう。
つまり、一日の平均気温が20度で毎日経過したとすると、50日で積算温度が1000度に達します。もし毎日25度だったら、40日で積算温度が1000度に達します。途中でもっと暑い日が何日かあれば、もっと早く積算1000度に到達するので、それだけ早く色づくということになります。

ですから「冷夏」ではトマトの色づきも遅いですし、「猛暑」となればトマトは早く熟するわけです。お住まいの地域の気候によってもトマトの熟する時間が変わってくるということになりますね。

保温して色づきを早める裏技

青いトマトに袋をかけたところ
青いトマトに袋をかけたところ

トマトが色づく積算温度に早く達するために、保温するという裏技があります。トマトの房ごとビニールで覆って、小さなビニールハウスのような状態を作ってあげましょう。ビニールの中の温度が上がり、積算温度に加算されます。これは特に気温が低い日が続く場合に有効です。

ただし、実が蒸れてしまったり高温になりすぎないよう、ビニールには通気の穴を開けておきましょう。台所用の穴開きビニール袋を活用すると便利です。不織布製の水切りネットでカバーするのも適度な保温になりますよ。

その他、トマトの実が葉の影になっている場合は葉を取り除きましょう。太陽光が直接当たるほど温度が上がりますし、トマトのリコピンが増えて色づくスピードが上がります。

まとめ

トマトがなかなか赤くならないとしても大丈夫!温度が関係しているので、楽しみにじっくり待っていてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。よかったら著者のracssをフォローして他の家庭菜園記事もご覧くださいね。

青いままの実は食べられる?こちらの記事もどうぞ。
青いトマトは食べられる!珍味レシピと注意点

食育インストラクター・調理師/菜園家

学生時代~ハンドメイド作家時代に癒やされる観葉植物の室内栽培にはまったのち、屋外の家庭菜園に魅了され早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。自然を楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog」にて公開中。

racssの最近の記事