【京都/福知山】だれ?JR大江駅前の屋根に「人面瓦」が!地元民もビックリ驚いた謎の瓦の正体は…
はらぺこライターの旅人間です。今回は「え?何あれ…」と思わず言ってしまう隠れたスポットを紹介しましょう。
ここは京都府福知山市のJR大江駅前にある「鬼瓦公園」です。
大江町と言えば、酒呑童子など鬼伝説が残る場所。
車で15分ほど走ると「日本の鬼の交流博物館」、徒歩で5分ほどの「食堂 大江山」では名物の鬼そばが食べられます。
ちなみに、この「鬼そば」を注文すると…酒呑童子にちなんで大きな盃でお蕎麦がやってきます。味も抜群に美味しいので、とってもおすすめ!
さて、鬼瓦公園ですが…
公園の中に足を踏み入れると、そこは辺り一面が、鬼瓦、鬼瓦!
なるほど「鬼瓦公園」と言うだけあって、とにかく、鬼瓦がいっぱい。鬼のレリーフに鬼面柱の回廊、また鬼門厄除け六面鬼、鬼の噴水など鬼伝説にふさわしい景観です。
それにしても凄い。
日本の瓦と言えば、国内トップとされる愛知県東部の三州瓦、淡路島で生産されるいぶし銀の淡路瓦、島根県の石見地方で生産されている赤い色の石州瓦が有名で「日本三大瓦」と呼ばれています。
この公園では、日本三大瓦を中心に全国の鬼瓦を作る鬼師の鬼瓦などが72点野外展示されています。それにしても、なぜ鬼瓦がこんなに沢山あるのだろう?
大江山の鬼伝説に因んでとうのは分かるけど…
少し気になったので「福知山市役所 大江支所」の方に理由を聞いてみると…
「鬼とは怖い存在と言ったイメージがある一方で、鬼瓦のように守ってくれる存在でもある。また鬼は目に見えないが、鬼瓦は形あるもの」と教えてくれました。
なるほど、この公園は、目に見える鬼の魅力が展示されている場所といえそうです。
あっ!赤い顔をした鬼瓦がある。
もしかして、あれは酒呑童子に違いないと思いきや、こちらも大江支所に確認すると石州瓦だそう。赤い色の瓦は石州瓦の特徴と…。なるほど、勉強になります。
鬼瓦と言っても…色んな個性と表情があって、見て回ると面白い。
あれ?…不思議な鬼瓦があるぞ!
なんだあれは !?
よく見ると鬼ではなく人…
こちら側は怒っている。鬼のような表情をしているようにも見える。気になって地元の方に聞いてみると「人の顔をした瓦?」と首を横に振る。
そこで写真を見せると「えぇーーーー!知らなかった」と…。
沢山ある鬼瓦の中に紛れているので、確かに気が付きにくいのかもしれません。それにしても気になりますね。だれ?
この件も大江支所の担当者にお聞きすると…
この人面瓦は、平成元年度「昭和の鬼展」を開催した際の、兵庫県三原郡西淡町の鬼師の方の作品で、当時の西淡町長をモデルとした「阿吽の鬼面瓦」とのこと。
阿吽(あうん)とは、口を開けた阿形(あぎょう)と口を閉じた吽形(うんぎょう)の一対のことで神社の狛犬で見られますね。
それにしても、当時の市長のお顔だったとは…
鬼瓦が並ぶ中に人面瓦、この発想がユニーク。機会があったら、ぜひ足を運んでみては如何でしょうか。大江町で鬼伝説を巡る旅、とっても面白いですよ。
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鬼瓦公園
住所:福知山市大江町河守(大江駅前)
地図(外部リンク)
取材協力:福知山市役所 大江支所さま