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さすがはお寺の猫!面倒な訪問者にも神対応?「智恵を授けてくれる文殊様」で有名な天橋立の智恩寺へ

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。京都府宮津市に取材へ。少し時間があったので”智恵を授けてくれる文殊様”で有名な智恩寺に立ち寄った。智恩寺の公式サイトには猫の姿がいっぱい登場している。

知恵のご利益と猫…。さてさて、猫には出会えるのだろうか?

「日本三文殊」で知られる智恩寺へ

JR宮津駅から歩いてスグの場所にある智恩寺は、古来より文殊信仰の聖地として知られ「日本三文殊」の一つでもある。

公式サイトには、醍醐天皇より『天橋山智恩寺』の号を賜った904年が創建とあり、その起源は古く神代にまで遡るとも書かれていた。

そして、天橋立の「龍伝説」についても説明があった。もちろん諸説あるが、智恩寺の公式サイト書かれている内容を要約すると…

その昔、神々が日本の島々を造られていた頃、この地は龍神に占領されて人は住めなかったそう。そこで神々は相談し、中国の五台山より智恵第一の仏である文殊菩薩を招いた。文殊菩薩はこの地で千年間ものあいだ説法をし、龍神は改心して善神となったという。

そして、その龍神が一夜にして土を置いてできたのが天橋立なんだとか。

この天橋立の誕生に関しては、この地域では「国生みの神イザナギが天に通うために梯(はし)を作ったが、命が寝ていられる間に倒してしまってできたのが天橋立」という話も別に存在している。

これらは別々の話なのか、実は繋がっているのか?その点はよく分からない。ただ、その地域に古くから伝わる話を想像するのも旅の醍醐味の一つだろう。

さて、境内を歩くと…

丹後地方唯一とされる国の重要文化財に指定、室町時代建立の「多宝塔」が目に入る。雪舟筆の国宝『天橋立図』にもその姿は描かれていいるそうだ。

そして地蔵菩薩は左手に持つ宝珠がしっかりと分かる。こちらも室町時代の作だとか。近くで見ると奥深い表情が印象的に残った。

そして、その先には変わった形の灯籠「智恵ちえの輪燈籠」がある。江戸時代に航海の安全のために建てられたと伝わるが、天橋立の伝説に出てくる龍神を呼び寄せるため、明かりを灯していたという説もあるそうな。

余談になるが…

今から4年ほど前、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のゆかりの地を巡る取材で宮津に来たことがある。明智光秀ゆかりの地を巡っていたのだが、その時に京都府の担当者が天橋立に連れて来てくれた。

観光地の案内とかではなく、ここが明智光秀と娘たま(細川ガラシャ)が最後に過ごした場所だっと…。きっと、舟遊びして家族の時間を楽しんだに違いない。その翌年、本能寺の変が起きている。

ここ宮津は、そんな歴史の逸話が残っている場所でもあるのだ。

そして、再び境内を歩くと…

松の木に何かががぶら下がっている。

これは扇子の姿をした「すえひろ扇子おみくじ」だ。扇を広げると吉凶がわかる一風変わったおみくじ、風情があって、これもまた良い感じだ。

ご本尊の文殊菩薩が祀られている文殊堂に到着した。

すると、すぐ横を白い猫がすました顔で通り過ぎて行くではないか。いた!いた!お寺のホームページ写っていた猫ちゃんだ。

そして、本堂では気持ち良さそうに寝ている子も…。

「ニャオ~」と話しかけたら、薄く目を開けて無視された。

懲りずに、もう一度「ニャオ~」と言ってみると、小さくピョコッと手を挙げてくれた。一応、返事をしてくれたようだ。

昼寝を邪魔する迷惑な訪問者に「神対応」。やっぱり仏さまに使える猫ちゃんは違うなぁ~と(ごめんね)。

本当はもう少しゆっくり時間を過ごしたかったが、タイムオーバーとなってしまった。仕事なの仕方ないが、慌ただしい一日の中でホッと癒された瞬間だった。

なお、智恩寺の門前では「智恵の餅」が売られている。四軒茶屋と呼ばれる四つの茶屋でのみ作られており、食べると智恵を授かるという言い伝えがあるという。その内容はまた後日にて。

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天橋山 智恩寺
住所:京都府宮津市字文珠466
電話番号:0772-22-2553
公式ホームページ(外部リンク)
公式instagram(外部リンク)
地図(外部リンク)

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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