あ…なんだか頭が冴えて来た!”食べれば智恵を授かる”と伝わる「智恵の餅」のみたらし団子
はらぺこライターの旅人間です。京都府宮津市で取材があり、少し時間があったので”智恵を授けてくれる文殊様”で有名な智恩寺に立ち寄った。
この智恩寺の門前には茶屋があり「智恵の餅」で知られている。せっかく来たので地元の美味しいものを…。という事で、今回は地元グルメを紹介しましょう。
天橋立から徒歩約5分の場所にある「智恩寺」は奈良県桜井市の安倍文殊院、山形県高畠町の亀岡文殊とともに、日本三文殊のひとつに数えられている。
その門前には四軒茶屋と呼ばれる四つの茶屋があり、この4軒でのみ作られる名物の餅は”食べれば智恵を授かる”と伝わっている。
それが「智恵の餅」である。その歴史は古く600年以上も前から、そして店で一皿に分けて出すようになったのは350年ほど前からになるのだとか。
門前の四軒茶屋の一つ吉野茶屋へ
今回、私が立ち寄ったのはお寺に一番近い「吉野茶屋」だ。お店の方に話を聞くと、もともとは4軒の店は一つだっという。
この歴史ある店は江戸から明治になり、廃藩置県の時に景観を守る為に軒を4軒に分かれたそうだ。その当時は奥で作った同じ餅を均等に売っていたが、昭和になってからは各店舗で作るようになり、それぞれ特徴がでるようになったという。今回訪問した「吉野茶屋」は4軒の中で最も甘さ控えめで評判だとか。
なお、値段と詰め方は今も4軒統一されている。
知恵の餅とは?
「これは受験前に食べると、より良いですね」とお店の方に話すと「知恵の餅は知恵を授けると伝わる餅」なので受験とか限られたものではないですよと…。でも、そのシーズンになるとお土産に!と買いに来る方は多い。
鎌倉時代に、お婆さんの枕元に文殊菩薩が立ち「このようなお餅をつくってお供えしなさい」と告げがあり、その御下がりを子供達が食べたら知恵を授かったというのが始まりだとか。
今もそのご利益を得たく、この餅を食べに天橋立まで来るのも良いだろう。
「あれ?みたらし団子もあるんですね」と言えば、これは歴史あるものではなく、食べやすいように作った最近の商品とのこと。
いわゆる…知恵の餅の「みたらし団子」版である。面白いなぁ~
これは食べ歩きに丁度良い。
1本購入し、智恵を授けてくれる文殊様の智恩寺を背景に写真を撮ろうと境内へ。いやいや、境内で食べると怒られてしまうか…。
モチッと柔らかく、いい感じで甘い。とっても食べやすい。
あ…なんだか頭が冴えて来た!気がする。
常にそんな風に思える自分でいたい。このようなマインドは旅をグッと楽しいモノにしてくれるはずだ。今回は突然の訪問にも関わらず、お店の方は丁寧に色々と教えてくれた。時間に余裕があれば、もっともっと聞きたいことが沢山あった。また再訪したい。
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吉野茶屋
住所:京都府宮津市文珠468−1
電話番号:0772-22-6860
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし
地図(外部リンク)