二人合わせて150歳! 伝説のラーメン職人による最初で最後のコラボレーションが実現
30年来の友人にしてライバルの二人
2023年1月14日(土)、『新横浜ラーメン博物館』(神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21)にて奇跡のラーメンが提供される。昔ながらの煮干醤油ラーメンの人気店『支那そば 勝丸』(東京都目黒区目黒2-8-10)と、世界に店舗を展開する『博多 一風堂』(本店:福岡県福岡市中央区大名1-13-14)。長年日本のラーメン界を牽引して来た2軒が、この日最初で最後のコラボレーションを果たす。
『勝丸』と『一風堂』は、いずれも『ラーメン博物館』が開業した1994年に出店したオープニングメンバー。『勝丸』店主の後藤勝彦さんと『一風堂』店主の河原成美さんは『ラーメン博物館』開業時のメンバーとして出会った。さらに1997年に放送された「TVチャンピオン 第2回ラーメン職人選手権」(テレビ東京系)でも対決し、河原さんが優勝、後藤さんが準優勝となるなど、30年にわたり競い合ったライバルでもあり同志でもある。
最初で最後のコラボレーションが実現
現在『ラーメン博物館』では創業30周年記念企画「あの銘店をもう一度」と題して、これまで出店して来た店が入れ替わりで期間限定出店するプロジェクトを展開中だが、現在出店中の『勝丸』の後藤さんから『一風堂』の河原さんに対して「一緒に厨房でラーメンを作ろう」と呼びかけて、夢のコラボレーションが実現した。
80歳の後藤さんと70歳の河原さん。二人合わせて150歳という、ベテランラーメン職人による奇跡のコラボレーション。今も毎朝8時に厨房に入り、仕込みから営業まで元気にこなす後藤さんと、日本国内のみならず海外の店舗へも自ら足を運び、世界中を駆け回る河原さん。今も二人とも現役バリバリのラーメン職人が、30年の時を経て、初めて一つの厨房に入った。
想いと心を一つに合わせたラーメンが完成
「それぞれの想いと心を一つに合わせる」というテーマのもと、試作を繰り返してたどり着いた一杯は、シンプルに二つのラーメンを合わせた、その名も「勝丸×一風堂 合体1/2」。『勝丸』と『一風堂』の両方の良さが表現された、まさに「合体」と呼べるラーメンが完成した。
『勝丸』と『一風堂』それぞれのスープやタレ、麺、具材などを持ち寄り、一杯のラーメンとしてのバランスを模索。その結果、スープは『勝丸』『一風堂』が半々、タレは『勝丸』63.5%『一風堂』36.5%、麺は『勝丸』90g『一風堂』60gの配合に決定。チャーシューも『勝丸』のモモ肉と『一風堂』のバラ肉を一枚ずつ乗せた。
その味わいは唯一無二でありながら、それぞれのラーメンの良さが見事に調和したもの。『勝丸』ならではの煮干の奥深い味わいに『一風堂』のまろやかで甘みのある豚骨が融合したスープ。そして形状も茹で時間も異なる2種類の麺を「合い盛り」にしたことで、口の中で踊るような独特な食感を楽しむことが出来る。美味しさだけではなく、食べていて楽しくなるラーメンだ。
二人のベテランラーメン職人が一つの厨房に
13日(金)には『ラーメン博物館』の会員組織「ラー博倶楽部」限定で先行販売され、多くのラーメンファンが駆けつけた。厨房では楽しそうに一杯のラーメンを作る後藤さんと河原さんの姿が。まるで何十年も一緒に仕事をして来たかのような、阿吽の呼吸で次々とラーメンを提供していくのはさすがだ。
日本のラーメン界を代表する、二人のベテランラーメン職人が一つの厨房に入って、一杯のラーメンを作る夢のようなコラボレーション。「勝丸×一風堂 合体1/2」は『新横浜ラーメン博物館』内の『支那そば 勝丸』店舗にて、1月14日(土)16:00より数量限定にて販売される。二度と味わうことが出来ない奇跡の一杯をぜひ体感して欲しい。
2023年1月14日(土)16:00~20:30(LO)
※売り切れの場合はその時点で販売終了となります。
※写真は筆者の撮影によるものです(出典があるものを除く)。
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