【泉佐野市】美しい…幻想的な世界観に息を呑む。農村にステンドグラスのランプ灯る 「ランプの日」
みなさんは「大木 HOTAL(おおぎほたる)ランプの村プロジェクト」という取り組みをご存知ですか?
「大木 HOTAL(おおぎほたる)ランプの村プロジェクト」とは、前回の記事でご紹介した「さの町場迷路地マップ」の発案者 袋谷 幸宏(ふくろや ゆきひろ)さんが隊長を務めるボランティア団体「NPO法人みんなのまちづくり隊」と大木地区内外の方々で組織された「大木HOTAL ランプの村づくり隊」「ランプの家」が、コロナ禍で傷ついた時代に「癒し」と、これから訪れる新たな時代に「希望」をもたらすために、 あらゆる可能性を秘めた「灯り」で 地域活性化を目指すプロジェクトです。
たとえば、休耕田を活用した「ビオトープ」では、かつて舞い飛んでいたホタルを復活させ、“自然界が放つ光”を。さらに、大木地区の農村の家々では、村人と製作ボランティアのランプっ娘のみなさんが手づくりした「ステンドグラスのランプ」を軒先に飾り、訪れた人へ希望を届ける“人の光”を。
農村の景観に美しく溶け込む「ステンドグラス」の灯りは、今、村が抱えるさまざまな問題に「希望の光」をあて、人々の心を癒しています。
そんな自然界と人との美しいコラボレーションが楽しめる「大木 HOTAL(おおぎほたる)ランプの村Fes」が6月17日(土曜日)に開催され、その一日の様子をお伝えします。
開催場所は、みんなのまちづくり隊のプラットホームで築150年の古民家「みんまち村」(泉佐野市大木144 Google map参照)。大木小学校のグラウンドに車を停めて、主人とぶらぶらお散歩をしながら「みんまち村」を目指します。
澄んだ空気、虫の声、小川のせせらぎ、草いきれ…まるで、旅先で感じるような五感の刺激を楽しみながら、何度も深呼吸をして歩みを進めます。
途中、色鮮やかな野鳥にも出逢い、10分ほどでみんまち村に到着しました。
歴史を感じさせる築150年の古民家は、その佇まいに圧倒的なパワーを感じます。
早速、入口にステンドグラスのランプを発見!お月さま模様が可愛らしい♪
今回のイベントは、みんまち村の敷地内で キッチンカーや露店による飲食、ワークショップなどの出店があるほか、夕暮れ時からは「ステンドグラスのランプ」が灯された家々を巡る「スタンプラリー」や「舞蛍鑑賞(まいぼたるかんしょう)ツアー」なども開催される予定。
まずは、腹ごしらえを。朝、ちゃんと食べてきたつもりでしたが、きれいな空気を吸い込み、大自然を眺めていたらお腹がすいてきました。
といってもまだ準備中の様子。落ち着ける場所を求めて古民家の中へ。
縁側からお座敷に向かって小走りする着物姿の女の子、部屋を通り抜ける風や畳の匂い、まるで親戚の家に遊びに来たかのような雰囲気に癒されます。
ゆとりをもって配された机には、花が生けられていました。
手づくりのゴミ箱もスタンバイ。最高のおもてなしの準備は整っている様子です。
スタートから1時間ほどして、徐々に外が賑やかになってきました。
以前にご紹介させていただいた「泉州特産水なす漬け本舗 マコト商店」と「こだわり出汁巻き玉子 一(いち)」が出店されていると聞き、オーダーすることに。
「泉州特産水なす漬け本舗 マコト商店」で「犬鳴豚と水なすの無添加スパイスキーマカレー」を、「こだわり出汁巻き玉子 一(いち)」で、名物「出汁巻きドッグ」をオーダーしました。
地元食材を使用した、化学調味料・保存料無添加・グルテンフリーのカラダにやさしいカレー。
果物のように甘く瑞々しい水なすと犬鳴豚ミンチを使ったカレーは、どこまでもやさしくホッと心が和む味わいです。カラダをぐるりと一周し、じんわり温めてくれるような滋味深いカレーは、弱っているカラダにパワーチャージする時にも食べたい。
そして、ドカン! あれあれ? 出汁巻きサイズアップしていませんか?!
飛び出しすぎています! そしてふわふわ感も増したような…。
相変わらずおいしいです。
パンの面積を上回る出汁巻きのボリュームに思わず吹き出してしまいそう 笑。
やさしいオーロラソースと出汁巻きのベストマッチぶりがすごくて、称賛の声を送りたくなります。
ほかにも、焼きそば、おにぎり、スイーツの店などがあり、どの店も行列が出来るほど賑わっていました。
夕暮れ時に近づくにつれ、来場者も増えてきた様子です。
予想以上の来場者に二部構成で予定していた「舞蛍鑑賞(まいぼたるかんしょう)ツアー」は早々に「受付終了」となり、「次回は、もっと早めに来なあかんな~」という声もちらほら。肩を落とす出来事に落胆する声すらも、このやさしく温かいプロジェクトに賛同する声のように聴こえて温かい気持ちになります。
わたしたち夫婦の「舞蛍鑑賞(まいぼたるかんしょう)ツアー」はというと、入場と同時に19時からの部に予約したものの、19時になってもまだ辺りは明るく蛍の姿を確認することができませんでした。
しかし、ここは記者の意地。次のツアー客に潜り込み(もちろん許可をいただいて)、なんとか蛍をこの目で見ようと日が暮れてからも参戦。写真におさめることはできませんでしたが、美しい蛍が舞い飛ぶ感動的な姿を目視で確認することができました。蛍鑑賞が楽しめるのは、6月末頃まで。また、来年訪れたいと思います。
いよいよ、農村の家々が「ステンドグラスのランプ」で灯される時間です。
みんまち村の前の通りが騒がしくなってきました。この幻想的な風景を一目見ようと早くからイベントに参加していた人たちと、日が暮れてから集まってきた人たちで賑わっています。
道を照らす美しい光の正体は「天の川ランプ」と呼ばれる防犯灯。
大木地区内9つの防犯灯にステンドグラスが設置され、虹色の光が道に照らし出されていて幻想的な雰囲気を作り出しています。
「天の川を地上に再現したい」という人々の想いが込められたランプ。
9つすべてこの目で見たいほど美しい。
農村の家々に飾られた「ステンドグラスのランプ」は、村人とランプっ娘のみなさんが「ランプの家」の中野 一夫先生の指導を受けて、約3カ月かけて完成させたものだそうです。
「ランプの家」の隣の「ぎゃらりー夢民」に飾られているランプ。虹色の光がトタンの壁に映し出されて、独特なムードを放っています。
ランプには製作者の思いにちなんだ名前がつけられていて、こちらのランプ名は「プロローグ」。序章…これから色々な物語が紡がれていくという思いからでしょうか。素敵です。
順不同になりますが、出逢い、心を動かされたランプの一部をご紹介します。
とても美しいです。ひとつひとつ足をとめて幻想的な世界観に浸ってしまいます。
実際に現地で見ると、写真で見るのとは違って、夜風、川のせせらぎ、草の匂い、虫の声なども同時に体感できるため、感動もひとしおです。静まり返った村にポツンポツンと灯された虹色の光は、まさに「希望の光」。村人が灯す「未来へのメッセージ」です。それは、とても明るく、美しいものだと感じました。
正しく多くの人々の夢が未来に繋がるように、希望の灯りとなるような「ランプの村を創りたい」という構想から約3年。
現在、大木地区では60灯以上(泉佐野市内外で68灯)もの「ステンドグラスのランプ」の絆が繋がり、2023年度中には130灯まで増やす予定とのこと。
将来的には、それ以上に「絆の灯火」を拡げる計画もあるそうで、“明るい未来の灯火”に期待は膨らみます。
「四季折々、表情を変える家々のランプから、生きていく上で大切な何かを感じ取ってほしい」と話すのは「ランプの家」主宰 中野 一夫さん。
今回ご紹介したイベント*「大木 HOTAL(おおぎほたる)ランプの村Fes」は、年に一度のイベントですが、大木地区の通年イベントとして「ランプの村ツアー」が毎月第3土曜日の「ランプの日」に開催されています。
こちらは季節を問わずお楽しみいただけますので一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
*次回の「大木 HOTAL(おおぎほたる)ランプの村Fes」は 2024年6月15日(土)です。
7月のイベント詳細はこちら↓
ランプの村ツアー(要予約)
2023年7月15日(土)
集合場所 みんまち村(泉佐野市大木144)
18時 開会・大木ホタルのカフェのおもてなし
20時~ランプの村ツアー
詳細は、みんなのまちづくり隊公式インスタグラム(外部リンク)でご確認ください。
毎月第3土曜日 19時(ランプの日)に「希望の光」は灯されます。
忙しない日々も、この日、この時間だけは、穏やかな気持ちで過ごせそうです。
【基本情報】
毎月第3土曜日「ランプの日」
2023年7月15日(土)
集合場所 みんまち村(泉佐野市大木144)
18時 開会・大木ホタルのカフェのおもてなし
20時~ランプの村ツアー
*参加希望の方は、下記〈お問い合わせ先〉の電話orメールにて事前予約をお願いいたします。
駐車場 あり(みんまち村前「駐車場」左奥 8台駐車可)
〈お問い合わせ先〉
NPO法人みんなのまちづくり隊
住所:泉佐野市大木144番地
Tel:050-3150-8739(代表)
Mail:minmachi2015@gmail.com
公式HP(外部リンク)
みんなのまちづくり隊公式インスタグラム(外部リンク)
〈「ランプの村 大木HOTAL ランプマップ」 入手先〉
・みんまち村
・泉佐野市役所
・泉佐野市立中央図書館
・生涯学習センター
・佐野公民館
・日根野公民館
・長南公民館
・北部市民交流センター
・南部市民交流センター
・銘菓創庵 むか新羽倉崎店
ほか、さまざまな店舗にて配布中
取材・撮影協力 NPO法人みんなのまちづくり隊のみなさん
*記事内容は取材当時のものです。
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