【泉佐野市】小さな扉の向こうは まるでジブリの森。日曜満席 避暑地で味わう「犬鳴地鶏の焼肉」が最高
一年で一番カラダが重だるい季節に頭を悩ませています。
ハッカ油を使って家の中を掃除したり、すこしでも食欲のわくメニューを考えたり、梅雨の時期をどう乗り越えるかは切実な問題です。
そんな中、「そうだ!避暑地へ行こう!」と思い立ち、家から30分で行くことができる「犬鳴山」へ向かいました。こんな時こそ重い腰をあげてリフレッシュしに出かけませんか?
今回は、犬鳴山を訪れた際は、ぜひ食べに行ってほしいお店「カフェテラス 空(クウ)」のご紹介です。最高のロケーションで食べる“犬鳴地鶏”が美味しすぎて、わざわざ食べに出かけたとしても、きっと満足していただけるお店だと思います。
小さな扉の向こうは まるで「ジブリの森」
以前からこの小さな扉の向こう側を覗いては、奥に広がる世界を想像しワクワクしていました。昨年、日曜日に伺った際は、“満席”だったため入店を断念。
念願叶って、一年ぶりの訪問です。
昭和を感じさせる貴重な調度品が点在する店内は、想像以上に広く奥行きがあり、BGMのように流れる川のせせらぎと鳥の声、木々の匂いに癒されます。
家を出た時は、あんなに蒸し暑かったのにここはひんやり涼しい。朝はまだストーブを焚いているそうですよ。
「カフェテラス 空(クウ)」は、店主の東條 匡恒(とうじょう ただつね)さんと奥様が二人で営むお店。創業15年とのこと。
「平日は比較的ゆったりしています。日曜日は、ほぼ満席なんですよ」と奥様。
奥へ進むと、明るい半テラス席が現れ、
そのまた奥へ進むと、屋外のテラス席も…
想像以上に広くて、素敵! まるで「ジブリの森」のようです。遠くに行かずしてこのロケーションはうれしい限り。
奥にはイベントスペースもあり、コロナ前はクリスマスコンサートや、ジャズライブなども開催されていたそうですよ♪
地元食材を使用した創作料理メニュー
地元食材を使用した創作料理が評判の「カフェテラス 空(クウ)」。
中でも(犬鳴地鶏を生産する)たった一軒の地元契約農家から7割買い占めているという“犬鳴地鶏”は、なかなか他では食べることができない貴重なメニューとして、それをお目当てに訪れる人も多いそうです。
単品やセットメニュー、おつまみ、スイーツなど、ものすごい量のメニューです。
中でも、「特撰和牛と犬鳴地鶏とトントロの焼肉S」(ご飯・スープ・サラダ・一品付き)2000円(税込)や「犬鳴地鶏から揚げミニハンバーグ付S」(ご飯・サラダ・スープ・一品付き)1500円(税込)、「犬鳴ポークの生姜焼きS」(ご飯・サラダ・スープ・一品付き)1500円(税込)、「犬鳴地鶏とキノコのソテーS」(ご飯・サラダ・スープ・一品付き)1400円(税込)、「犬鳴地鶏手羽の塩焼き」700円(税込)、「犬鳴地鶏手作りハム」800円(税込)、などが人気なのだそう。
このロケーションで食べられるなら、“雰囲気料”を上乗せしてもいいくらいですが、どのメニューもお手頃価格でうれしい。
今回は、店主おススメの「特撰和牛と犬鳴地鶏とトントロの焼肉S」(ご飯・スープ・サラダ・一品付き)2000円(税込)と、「犬鳴地鶏手作りハム」800円(税込)をオーダーします。ゆったりとした平日に、避暑地で「ひとり焼肉」なんて最高に贅沢です。
「まずは、『湧き水』をどうぞ~」と奥さん。
「湧き水?!」と驚きましたが、まろやかな口当たりでとてもおいしい!
そういえば、ここは大自然の中なのだ! と実感。
眼下に望む渓流が、より一層涼しさを演出してくれています。わさわさと草木が揺れる音、川のせせらぎ、鳥の声を聴きながら、料理到着までの時間をのんびり過ごします。
視線の先には、ねこちゃんの姿が。
大木周辺では、“地域ねこ”を多く見かけます。どのねこも幸せそうで、大切に育てられている様子が伺えます。自分の家のように過ごすねこ達。その姿にまた癒されます。
(「カフェテラス空(クウ)」では、ペットも入店可能)
10分ほどで、料理が到着しました。
申し分がないほどの絶景の中、料理をいただきます。
前菜(一品)は、鴨肉とほんのり甘い黒花豆、そしてお漬物です。
ちょっぴりスパイスのきいた鴨肉は、噛めば噛むほど旨味が口いっぱいに広がり、あ~、ビールが飲みたい!と心の中で思わず叫んでしまいました 笑。
そしてこちらが、「犬鳴地鶏手作りハム」。店主の東條さん曰く、「犬鳴地鶏生ハム」とのこと。
東條さんお手製の「梅マヨだれ」につけていただきます!
しっかり厚みのある犬鳴地鶏は、ふんわりやわらかく、ほんのり甘みも感じます。まったりとした濃厚な味わいと梅マヨの酸味がとてもマッチしていて、お箸を口に運ぶ手が止まりません。おっと、焼肉のことも考えて、バランスよく食べなきゃ、と思いとどまり、一旦お箸を置きます(落ち着け、わたし)。
さてさて、それではいきますよ~。
まずは、一番右端の「犬鳴地鶏のむね肉」から焼いていきます。
東條さんの「焼き方のワンポイントアドバイス」もお伝えしますのでお聞き逃しなく。
「犬鳴地鶏のむね肉」をトングでひょいとつかみます。
この「犬鳴地鶏のむね肉」は、お刺身で食べられるほど新鮮なため、表10秒、裏10秒、さっと焼く程度でいいそうです。うまく焼けるかドキドキです。
ほっ!返すタイミングはバッチリです!
どうです?! ちょうどいい具合に焼けました。
こちらも、東條さんお手製の焼肉のたれにつけていただきます。「カフェテラス空(クウ)」で提供する料理はすべて東条さんの手作り。焼肉のたれやドレッシングなども市販のものをそのまま使うことはないそうです。この「焼肉のたれ」も美味しいと評判で、ごはんにつけながら食べ進める人も多いのだとか。
口の中でほろほろ崩れるほどやわらかい犬鳴地鶏に、甘辛いたれがよく絡み、食べ方も初体験なら味も初体験、こんなに美味しいものなのかと感動しています。これが、むね肉とは、信じられません。
次は、「犬鳴地鶏のもも肉」です。
「犬鳴地鶏のもも肉」は、しっかり火を通した方がやわらかくて美味しいとのこと。
ジュージューと鶏皮が焼ける香ばしい匂いがしてきました。
よく焼いた方がやわらかい、とおっしゃっていた通り! 家庭で食べる鶏のもも肉とは別物と思えるほど、やわらかくて美味しい。プリンプリンとした弾力から新鮮さが伝わります。
続いて、「特撰和牛カルビ上もの」。表20秒、裏20秒。
どうだ! こちらは「ミディアムレア」くらいかな?
肉汁じゅわー! です。淡白な順に食べ進めてきたせいか、ここにきて特撰和牛カルビ4枚の登場は、十分すぎるほどに食べ応えを感じます。“上もの”ですから言うまでもなく美味しいです。
焼き加減などはあまり気にせず、じゃんじゃん食べていく「バーベキュー」とは違って、最高のロケーションで一枚、一枚、肉の頃合いを見計らって焼いていく「焼肉」。新鮮な肉だからこそ、一番美味しい状態で口に運んでほしいという東條さんの想いを感じます。いうならば、最も「上品な焼肉の食べ方」かもしれません。
そして〆は、「トントロ」です。
「トントロ」はしっかり火を通していただきます。じゅわじゅわと良質な脂が溶けだします。こってり、濃厚な「トントロ」だけで、ご飯をあと一膳食べられそうですが、最後にお酒のおつまみで、ちびちび食べるのも良さそう(今回は、残念ながらお酒はなし)。焼肉の合間にいただく「犬鳴地鶏と泉州玉ねぎのスープ」や「地元野菜のサラダ」も美味しく、大満足のコース内容でした。
実は、この他に「犬鳴地鶏の野菜炒め」(すごいボリューム!)もついていたのですが、食べきれずお持ち帰りすることに。持ち帰り用のパックや袋をササっと出してくれる気遣いは、主婦にはありがたいな~と感じました。
淡白な肉から、しっかりスタミナのつく肉まで、“贅沢の極み”のような「特撰和牛と犬鳴地鶏とトントロの焼肉S」(ご飯・スープ・サラダ・一品付き)が、2000円(税込)とは安すぎです。最高のロケーションも込みですから人気なのも納得。
食後に「アイスコーヒー」を注文し、しばらくぼーっと景色を眺めて余韻を楽しむことにしました。
わたしは、「犬鳴山」が好きで、昨年も色々取材をしました。
こんな素敵な場所が、往復一時間で行けちゃうのだから地域のみなさんにもっと楽しんでほしいと思っています。
「犬鳴山」で本日(6月17日(土)16時~21時)、「大木HOTAL ランプの村Fes 2023」が開催されます。大木地区のみなさんが手作りしたステンドグラスのランプが家々に飾られ、ホタルとランプの共演を楽しめる、年に一度の素敵なイベントです。詳しくは、みんなのまちづくり隊公式インスタグラム(外部リンク)でご確認ください。
*イベントは終了しました。
週末は晴れの予報。一番近い避暑地で癒されてくださいね。
【基本情報】
店名:「カフェテラス 空(クウ)」
住所:泉佐野市大木7
アクセス:南海本線「泉佐野」駅より南海バス(犬鳴山行き)で30分、「犬鳴山」下車徒歩3分、JR「日根野」駅より南海バス(犬鳴山行き)で20分、「犬鳴山」下車徒歩3分、関西空港自動車道「上之郷IC」より15分
Tel:072-459-7381
営業時間:9:00~19:00
定休日:木曜・金曜
駐車場:あり(いこいの家 20台)
取材協力 「カフェテラス空(クウ)」店主 東條 匡恒様
*「カフェテラス空(クウ)」店主 東條 匡恒様のご厚意により、撮影用の料理を無償でご提供いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
*営業時間・定休日等が記載と異なる場合がございます。ご来店の際は、事前に店舗へご確認をお願いします。
*記事内容は、取材当時のものです。
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