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ワンタンメンのカップ麺の頂点を見た! ファミリーマート「とら食堂 ワンタン麺」が完璧な一杯!

井手隊長ラーメンライター/ミュージシャン
「とら食堂 ワンタン麺」はファミリーマートで4月2日発売

仕事柄、「ラーメンでいちばん好きなトッピングはなんですか?」という質問を受けることが多い。

いろいろな媒体に出ている「好きな具ランキング」を覗いてみると、だいたい1位は王様であるチャーシュー、2位が味玉になっていることが多い。女性誌のアンケートでは味玉が1位のことも多い。

もちろんチャーシューや味玉は大好きなのだが、筆者がよく名前を挙げるのが「ワンタン」だ。

20年以上食べ歩きをしているが、なんとなく「ワンタンメン」を名物にしているお店には名店が多い。

餡から手作りし、1個ずつ手包みをして、茹でて仕上げるワンタンは大変手間のかかるトッピングだ。

ワンタンメンをウリにする個人店の多くは、店主がワンタンを愛しているからこそ成り立っているようなお店がほとんどで、その手間とこだわりをビシビシと感じるお店が多い。

そんなワンタンメンだからこそ、カップ麺などの市販品で再現するのは厳しいだろうと長年私は見ていた。

今までも市販品は食べてきたが、なかなか満足するものには出合ってこなかった。

しかし、ここ1~2年で一気にカップ麺のワンタンメンのレベルが上がってきたように感じる。

「地域の名店 カドヤ食堂監修 ワンタンめん」はセブン-イレブンで発売
「地域の名店 カドヤ食堂監修 ワンタンめん」はセブン-イレブンで発売

その中でもひとつ頭が抜けているのは明星食品の商品だ。

昨年10月にセブン-イレブンから発売された「地域の名店 カドヤ食堂監修 ワンタンめん」のクオリティにまず驚かされた。

大阪の名店「カドヤ食堂」の監修商品はカップ麺だけでなく、冷凍麺などにおいても傑作を繰り出してきた。

「とら食堂 ワンタン麺」
「とら食堂 ワンタン麺」

そして、この4月にファミリーマートから発売された「とら食堂 ワンタン麺」で筆者は頂点を見た。

こちらも明星食品の手によるもの。

「とら食堂」は1973年創業の福島の白河ラーメンの横綱的名店だ。

筆者の考える美味しいワンタンメンは、ワンタンが美味しいだけではなく、スープ、麺、ワンタンのバランスと相性が考えられた中で、ワンタンの旨さが抜けてくるもの。

この「とら食堂 ワンタンメン」はそれがすべてパーフェクトに仕上がっていると感じる。

実にバランスの取れた一杯
実にバランスの取れた一杯

鶏、豚の醤油スープはあっさりとした清湯系だが、動物系の中に昆布の旨味が抜けてきて、複合的な美味しさを繰り出す。

そして、麺は手打ち麺を再現すべく、平打ちでもちっとコシのある麺を採用。5分茹でのノンフライ麺でしっかりとした主張。このスープにこの弾力のある麺を合わせたことがまず見事だ。

ワンタンはたっぷり5個
ワンタンはたっぷり5個

さらに5個たっぷり入ったワンタンが実に贅沢だ。

お湯で戻しても皮が壊れず、かつツルっとした程よい食感で、餡も実に美味しい。

手打ち風のコシのある平打ち麺も見事
手打ち風のコシのある平打ち麺も見事

昨年6月に出た商品のリニューアル版にはなるが、まさに傑作の域。

明星の開発能力にはあっぱれだ。この後、むしろどこが進化していくのかわからないぐらい美味しい。

玄人好みの実にシブい仕上がりだが、ラーメン好きにこそ食べてみてほしい。

なんと297円(税込320円)というお求めやすすぎる価格だ。ぜひお店で探してみてほしい。

※写真は筆者による撮影

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ラーメンライター/ミュージシャン

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.など連載のほか、テレビ番組出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。 自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。本の要約サービス フライヤー 執行役員、「読者が選ぶビジネス書グランプリ」事務局長も務める。

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