ありがとうラッキー飯店! 小石川のレジェンド町中華が57年の歴史に幕
文京区小石川にある老舗町中華「ラッキー飯店」が11月9日、57年の歴史に幕を下ろした。
都営地下鉄・春日駅から徒歩4分、東京メトロ・後楽園駅からも徒歩6分というアクセスのいい場所で、都道301号線から一本入った小道沿いのマンションの1階にあった。
「ラッキー飯店」は1967年創業の町中華のレジェンド的な存在で、同エリアの中で一度移転しているが、ビル自体がかなりノスタルジックなのでいい雰囲気の昭和感を漂わせている。
昼のみの営業だが、昼過ぎの13時、14時ごろになるとゆっくりお酒を飲んでいるオジサマ方もいる。
都心の町中華ということで割とお高めな価格設定だが、しっかり常連さんがいて、近所の方々に愛される名店だった。
こちらが「ラーメン」。
具はチャーシュー、青菜、ネギ、メンマ、ナルト。麺は中ストレート。
鶏ガラ中心の醤油スープだが、生姜や香味野菜系がしっかりきいていて、貫禄のある旨さだ。
チャーハンはあっさりめのお味でラーメンスープとの相性バツグン。つけ合わせにおしんこが出てくるのが嬉しい。
ご高齢のご夫婦で切り盛りされていたので、ゆっくり休んでほしい。
開発の進む都心で移転をしても頑張って続いている町中華ということで貴重な存在だったが、後継者を作らずひっそりと幕を下ろした。57年間、本当にお疲れ様でした。
※写真はすべて筆者による撮影