JR札沼線廃線直前から運行!月形浦臼線(かばと~る号)【北海道】
JR札沼線・北海道医療大学ー新十津川は2020年5月7日で廃止されバス転換。一方代替バスは廃止直前の2020年4月1日から運行開始されています。このうち北海道医療大学ー浦臼は代替交通がなかったのでバス路線が新設されています(外部リンク)。
新設された代替バス月形浦臼線「かばと~る号」は、美唄自動車学校(外部リンク)が月形ー浦臼で運行する路線。浦臼町営バスに続いて乗車してみました。
また発着する浦臼駅には2024年5月に浦臼町の施設「えみる」がオープンしバス停が移転したほか、浦臼駅は札沼線メモリアルゾーンに変貌。鉄道ファンがきっと楽しめる浦臼駅から月形へのバス旅に出かけてみませんか。
*美唄自動車学校観光バスを以下「美自校バス」と略します。
浦臼町「えみる」から乗車
美自校バスが運行
滝川から浦臼町営バスに乗り、「えみる」で降車して駅で待っていると、
砂川・奈井江から美自校バスが8:41に到着。訪問時は1人下車しました。
折り返し「えみる」9:20発・奈井江・砂川行に。当日7人乗車。
砂川発便到着後に運転手に質問したところ、浦臼町民の利用が多いのは札沼線代替バスではなく奈井江・砂川と結ぶ浦臼砂川線。札沼線廃線区間の沿線住民は石狩川を渡った先にある市町に出かける人が多く、浦臼町は奈井江町と砂川市です。
浦臼砂川線は1日当たり
<平日>
浦臼→砂川5本、砂川→浦臼5本(美自校)
奈井江→浦臼2本(浦臼町営)
<土日祝>
浦臼→砂川4本、砂川→浦臼4本(美自校)
月形行きの発車(平日10:00、土日祝10:30)まで時間があったので、浦臼駅を中心に周囲を歩きました。
浦臼駅は札沼線メモリアルゾーンに!
浦臼駅ホームは2024年5月2日、札沼線メモリアルゾーンに(浦臼町・外部リンク)。
まず駅待合室へ。
札沼線の写真に、廃止当時の発車時刻表がほぼそのまま復元されていました。
玄関側には札沼線の年表。
ホームへ階段を上っていくと駅名標が設置。
廃線当時のホームが新しくなりました。
浦臼沢踏切も登場。
ホームからは浦臼町営バスの車庫にこれから乗る美自校バス車両が見えました。
美自校バスに乗って月形へ向かいましょう。当日は残念ながら筆者一人の乗車でした。
途中旧札沼線最寄バス停の状況
自分しか乗客がいなく、バスは後続のトラックなどに道を譲るため、バス停で乗客がいなくても停車。そこで札沼線の駅最寄りバス停を車内から撮影してみました。
札的(さってき)駅【浦臼町】
「えみる」を発車してすぐ国道275号に入ります。国道275号は札幌や小樽と北空知、道北を結ぶトラックが多い路線。
発車して約5分後、乗客なしでバス停をどんどん通過しましたが、札的駅通で最初に停車。
晩生内(おそきない)駅【浦臼町】
難読地名ですが、かつて札沼線の駅があった集落にあるバス停。
札比内(さっぴない)駅【月形町】
美自校バスは札沼線時代の駅よりバス停が多く、細かく設置されています。二線入口から月形町へ。札沼線のこちらの駅も難読地名といえるでしょう。なお札比内駅跡は浦臼行きのバスで左側に乗った方がよく見えます。
次の豊ヶ岡駅は国道275号から約1km離れた場所にあったため、最寄バス停はなし。
終点・石狩月形駅前到着
終点・月形駅に到着する前に月形役場、そして代替バス利用が多い月形高校前バス停に立ち寄ります。筆者が乗車したバスは生徒さんの登下校時間ではないので利用はゼロ。
終点・月形駅は駅舎が取り壊され、ホームと線路がまだ残っていました。浦臼駅の様に整備されておらず、ホーム手前にはJR北海道の立入禁止の看板があります。
バス停は月形浦臼線と当別月形線、中央バス(岩見沢方面)、ニューしのつバス(新篠津村方面)の3本。
月形浦臼線は緑色の月形当別線の裏に時刻がありました。
月形駅バス停近くには公衆トイレがあります。
しかしバス待ちは月形役場前の建物を勧める掲示がありました。乗り物ファン以外の利用者は悪天候時を中心に月形役場で乗換・乗車待ちした方がいいと思います。
このほか、月形浦臼線(美自校バス)と月形当別線(下段モータース)を月形町で乗り継ぐ場合、最初のバス乗務員に申し出て乗継券を受け取りましょう(月形町・外部リンク)。
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