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【抜毛症】授業中は帽子をかぶるように主治医の指示。校則は『帽子着用禁止!』教師の対応、友達の反応は?

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

抜毛症で、前頭部が円形にハゲてしまったダイキさん。

かかりつけ医の説明を聞いて、抜毛行為の理由と治療方法を理解しました。

「いつかは治る」と安心して治療を始めましたが、次の心配が生まれてきました。

学校のことです。

主治医の先生からは、授業中も帽子をかぶるように言われました。

しかし校則では、学校内での帽子の着用は禁止されています。

帽子をかぶらないと、また毛を抜いてしまうかもしれません。

帽子をかぶれば、抜毛した部分も見えないし、触る心配も少なくなります。

先生に説明すれば、校内での帽子の着用を認めてもらえるかもしれません。

でも、友達からは、

「何で帽子かぶっているんだ?」

「あいつだけおかしい!」

などと、心ない言葉を投げかけられる心配もあります。

ダイキさん親子は、担任の先生と学年主任、校長先生も交えて相談の場を持ちました。

どんな方法が、ダイキさんにとって一番ストレスや負担が少ないのか、みんなでアイデアを出し合って考えました。

先生方からの様々なアドバイスを聞いて、最後にダイキさん自身が決めたのは、

・校内でも、帽子をかぶる。

・その理由を、自分で周りの生徒に説明する。

・何か嫌なことを言われたときは、担任の先生に相談する。

ということでした。

「上手くいかなかったら、また考えて修正して、いい方法を一緒に探そう!」

「先生は、いつでも話を聞くし、助けるからね!」

という担任の先生の言葉が、ダイキさん親子の大きな心の支えになりました。

本人の意思を一番に尊重してくれる先生方の思いが、親子にはとても嬉しく感じられました。

その後、薬物療法と帽子の着用によって、抜け毛は徐々に減っていきました。

他の生徒たちからは、最初は

「どうして帽子かぶってるの?」

と聞かれたそうです。

しかし、学校内で帽子をかぶるダイキさんが、好意的に受け入れられるのに、そう時間はかからなかったそうです。

先生方と友達と、周りに多くの理解者がいてくれることで、安心して学校生活を送ることができました。

発症から2ヵ月が経った今でも、抜毛症の治療は続いています。

それでもダイキさんは、元気いっぱいに中学へ通っています!

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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