ASD【自閉スペクトラム症】の子の特徴3選・こだわりが強い・人の気持ちがわからない・ルールが守れない
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みなさん、こんにちは。発達と育児のお悩みサポーター『夢カナエ』です。
わたしは、保育士・幼稚園教諭と介護福祉士資格を持つ神経発達症(発達障害)の親でもあります。
今日は、発達障害の一つ、ASD(自閉スペクトラム症の)子どもの特性を紹介します。
ASDの目立つ特性には「こだわりが強い」「人の気持ちがわからない」「共通のルールが守れない」などがあります。
これらの特性が、具体的にどのような形で現れるのかを、いつものように漫画形式で紹介していきますね。
順番を待てない園児Eさん
園庭で遊ぶ子供たち。
「滑り台で遊ぶ子は、列に並んでね。」「はーい!」
我慢したり、順番を守るのが苦手なEさん。(青い服の子)
Eさん 「何でみんな、僕のこと怒ってたの?僕も滑り台滑りたいのに。」(人の気持ちがわからない)
Eさん 「僕は何でも一番がいいんだ。」(こだわりが強い)
先生 「Eさん、ちゃんと順番並ぼうね。みんなも、滑りたいんだからね。」
Eさんは、順番を待てずに割り込んでしまう『衝動性』や、他の子がいるのに気づかない、『不注意』など、ADHD(注意欠如多動症)の特性も出ています。
(ASDとADHDは併発することが多いといわれています)
他の子が、どう思うかを考えられず、「早く遊びたい!」「楽しそう!やってみたい!」という気持ちが、優先してしまうのですね。
本人に、全く悪気はなく、純粋な気持ちのままに動いています。しかし、周りの子にとって、Eさんは、困った存在ということになってしまいますね。
場面を気にせず話し出してしまう小学生Dさん
先生 「読み方がわかる人、手を挙げて!」
指名された山田さんよりも、先に答えてしまったDさん。(教室のルールが守れない)
先生 「光合成とは何か、わかりましたか。」
Dさん 「葉っぱに太陽の日が当たると養分が作られてそれが光合成っていいます。わたしも太陽の光に当たったほうがいいと思うんだけど、そういえばお母さんは日焼けしたくないって言って外に行く時は必ず日焼け止めを塗りなさいって言ってる・・・(勝手に発言し、延々と話し続ける)」(知っていることは、全て話さないと気が済まない。こだわりが強い)
先生 「Dさん、次に進みますよ。」
Dさん 「なんで、途中で話を止められちゃったんだろう。」(人の気持ちがわからない)
Dさんの場合、私、答えわかるよ!答えたい!という気持ちから、衝動的に発言してしまったようです。
聞かれたことに関係なく、自分の知っていることを全て話さないと気が済まない、「こだわりの強さ」も強く出ています。
そして、途中で話を止められた理由がわからないのは、「人の気持ちがわからない」というASDの特性ですね。「教室のルールが守れない」と、人からは感じられる、ASDの特徴も出ています。
しかし、決してDさんは、悪意をもって話しているのではなく、自分の知っていることを、みんなにも知ってほしいという、純粋な思いから、話し続けているのです。
まとめ
以上、ASDの3つの特性を、二人の事例から紹介しました。
人から見ると「なんと非常識な」と思われかねない態度ですが、本人たちには全く悪気はないのです。
むしろ、一生懸命に何かをしたいという素直な思いを、多くのASDの人は持っています。
でもやはり、周りとの摩擦を起こしてしまうこともありますね。
わたしが子どものASDの症状で困ったときに、どんな対策をしてうまくいったのかをについては、次回紹介したいと思います。また、お会いしましょう。