生ゴミはすぐ土に還るから捨ててもいい?ダメ?キャンプやバーベキュー後の残飯を捨ててはいけない理由
キャンプやバーベキューの後に余ってしまった残飯も持ち帰る、ゴミになるモノは捨てて帰らないのはキャンプ場を利用する上での絶対守らなければならないルールです。
しかし「キャンプやバーベキューで余る量の食材ぐらいなら、すぐに土に還りそう」と感じる方もいらっしゃるではないでしょうか?
ということで今回は、生ゴミが自然に還る(土に還る)ために必要な条件について紹介します!
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生ゴミが自然に還るために必要な条件
「土に還る」とは
土の中の微生物が酸素を使って、生ゴミや水、二酸化炭素を「分解する」ことを、土に還った状態といいます。
生ゴミを分解した後の土地は、栄養が豊富なので作物を育てる際に役立ちます。
土を使った分解方法
生ゴミと土をよく混ぜることで、生ゴミと微生物が接触する面積が大きくなり、分解も速く進みます。
- 土に埋めて分解する代表的な手段としては、日当たりが良い場所に20〜30ほどの穴を掘り、土と混ぜた生ゴミに土をかぶせ埋めます。土をかぶせることで、においや虫の発生を防ぎます。
- 堅いものや貝殻などは分解しにくいので、細かくしたり茹でて柔らかくします。
- 動物に荒らされそうな場合は、シートや石を置いて対策します。
- そして生ゴミは、冬季は2週間、夏季は5日ほどで分解されます。
自然に還りそうだから・・・というイメージに振り回されない
無料キャンプ場や河原で、食材の残りと思われる残飯が放置されているのをたまに見かけます。
しかし、深い穴に埋めるわけでもなくそのまま放置したものは、悪臭の原因のみならず虫が集ったり、害獣の被害を加速させてしまうだけでしょう。埋めたとしても、20〜30cmの深さでは、動物が簡単に掘り起こしてしまいます。
法的にも生ゴミを放置、埋めて帰るのはNGですが、環境に悪い影響を与えないという観点からも大いに問題があります。
木や食べ物など、自然由来のものは「なんとなく自然に還るだろう」と思ってしまいがちです。
ですが、自然に還るモノだとしても、人間がある程度管理することで環境や健康を害さずスピーディーに自然に還すことができるのであって、手を加えずに放置すれば何かしらの問題につながります。
当然、炭のように分解されないものも多く存在します。炭と同じように、焦げた(炭化した)食材も分解しづらいものになってしまいます。
他にも、ペットボトルや袋として使われているプラスチックも、炭素と同じように安定した物質なので分解が難しいとされています。
決まりを守ることはもちろんですが、自然を壊さないためにも、キャンプやバーベキューの後は、ゴミや炭、灰もしっかり持ち帰りましょう。
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