ロシア軍が北朝鮮製KN-23弾道ミサイルでキーウ攻撃、撃墜に成功
8月18日、ロシア軍はウクライナに対し弾道ミサイル・巡航ミサイル・長距離自爆ドローンなど16発で攻撃しウクライナ軍は13発を撃墜、なお撃墜集計に含まれていない3発は目標から逸れており死傷者は出ていません。出典：ウクライナ空軍司令部
このうち弾道ミサイル3発中2発が北朝鮮製KN-23弾道ミサイルと特定済みで、キーウに飛来したこの2発とも撃墜したと発表されています。
北朝鮮製KN-23弾道ミサイルらしき目標を撃墜
※空中の多数の火の玉は迎撃ミサイルの固体燃料推進剤の燃え残りが命中後に火が着きながらバラバラに飛散したものと推定。
- イスカンデルM弾道ミサイル×1飛来0撃墜
- KN-23弾道ミサイル×2飛来2撃墜
- Kh-59空対地ミサイル×2飛来0撃墜
- 種類不明巡航ミサイル×3飛来3撃墜
- シャヘド136自爆無人機×8飛来8撃墜
※合計16発飛来13撃墜。撃墜集計に含まれていない残りの3発のミサイルは目標未到達、暫定的な報告では死傷者無し。出典：ウクライナ空軍司令部
ロシア製イスカンデルM弾道ミサイルと北朝鮮製KN-23弾道ミサイルは飛行中のレーダー情報では見分けが付かないので、詳しい報告はまだですが、既に残骸が回収されており種類が特定されているのかもしれません。※イスカンデルMの残骸（9M723と書かれた部品）の報告はある。出典：KomandaEx БДзМ
最近の弾道ミサイル飛来記録
- 7月31日：北朝鮮製KN-23飛来疑惑（公式記録無し）
- 8月01日：イスカンデルM×1飛来0撃墜
- 8月06日：北朝鮮製KN-23×4飛来2撃墜
- 8月08日：イスカンデルM×2飛来0撃墜
- 8月11日：北朝鮮製KN-23×4飛来0撃墜
- 8月13日：北朝鮮製KN-23×2飛来0撃墜
- 8月18日：北朝鮮製KN-23×2飛来2撃墜、イスカンデルM×1飛来0撃墜
※7月31日の北朝鮮製KN-23飛来疑惑はウクライナ軍事誌「Defense Express」の残骸写真付きの報道のみで、ウクライナ軍からの公式発表は無し。
※ウクライナ空軍司令部の報告では、8月6日はイスカンデル-MないしKN-23という表現、8月11日はKN-23と断定、8月13日はイスカンデル-MないしKN-23という表現、8月18日はイスカンデルMとKN-23をはっきり区別して報告。
ウクライナ側の認識では2024年2月27日以来のロシア軍による北朝鮮製KN-23弾道ミサイル使用再開、再開後の最近18日間に5回13発の使用疑いがあります。
なおウクライナ空軍司令部の報告では前線での戦術運用でのイスカンデルM使用例は日々の報告の集計に入っていませんが、最近になってロシア側からのドローン撮影映像でのイスカンデルMによる戦果報告が増えており、高い命中精度が要求される前線の戦術目標にはイスカンデルMを主に使用し、後方を狙う戦略爆撃的な任務では命中精度に難があるKN-23を使用している傾向があるのかもしれません。
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