逆効果かも!ニラとほうれん草はどちらが体を温める?冷えの改善におすすめの上手な使い分け方
体が冷える季節になりました。辛い冷え症の人にとっては、食べて内側からも温めたいところですが、今旬を迎えているニラとほうれん草ではどちら体を温めて、どちらが冷やすかご存じですか?体にいいからと思って食べていた食品が、逆効果のこともあります。
そこで今回は、どちらが体を温めるのか?上手な使い分けについて紹介します。
ニラは体を温める
「ニラとほうれん草はどちらが体を温めるのか?」の答えは、ニラです。
漢方を食に応用した薬膳では、ニラは体を温める食材です。とくに足腰を温める効果があり、冷え感が強い方や下半身が冷える方、高齢で根強い冷えを持った方におすすめの食材です。
また、ニラには血流促進効果もあり、温かい血液が全身に回ることで、体を内側からぽかぽかと温めてくれます。
秋冬に、鍋に入れたりスープに入れたりする場合には、ニラのほうがおすすめです。ニラはアクが少なく、下茹で不要でさっと火を通すだけで美味しく食べられるのもおすすめの理由です。
またニラの独特の香りの成分は、にんにく等にも含まれる硫化アリルで、高い疲労回復効果があります。体が冷える方はもちろん、疲れやすい人は積極的に食べるのがおすすめです。
ほうれん草は貧血の人におすすめ
ほうれん草は、薬膳では涼性で体を冷やす働きです。このため、冷え症の人は量は控えたほうがよいのですが、造血作用のある鉄分や葉酸が非常に多く含まれています。とくに葉酸は、ほうれん草100gを食べると1日の摂取目標の8割を満たすことができるほどです。
貧血の方や貧血からくる不眠や不安症の方は、ほうれん草がおすすめです。
どちらもカゼや肌荒れ予防
温熱性では真逆のニラとほうれん草ですが、どちらも緑黄色野菜の仲間です。肌粘膜を強くするベータカロテンが多く、カゼ予防や肌荒れを改善する効果があります。
このため、秋冬はどちらも食べたほうが良い食材です。体が冷えたり疲れたりしているときはニラ、貧血気味の時やイライラする時はほうれん草にするなど、体の状態で食べ分けるのが上手な食べ方と言えそうです。
ニラのおすすめレシピ
今回は、体を温めるニラを使ったレシピを紹介します。どれも簡単で、食べると体がぽかぽか温まるので、ぜひお試しくださいね。
豚ニラ卵のピリ辛炒め
豚肉・卵・ニラで栄養満点の炒め物。味付けは焼き肉のたれがベースなので、調理はとっても簡単です。⇒レシピ(YouTube)
レンジ1発!ニラと卵のピリ辛混ぜうどん
レンジ1回加熱でできる簡単な混ぜうどんです。1人分ニラを1/2束使っているので、食べると体がぽかぽかと温まります。⇒レシピ(YouTube)
かにニラの天津丼
カニかまぼことニラでつくる天津丼。味付けは焼き肉のたれがベースなので、とっても簡単です。⇒レシピ(YouTube)
まとめ
ニラとほうれん草ならば、ニラのほうが体を温める効果があるので、冷え症の方におすすめです。ほうれん草は体を冷やす働きがありますが、貧血の改善効果などがあるので、体調によって使い分け下さいね。