今絶対に食べておくべき 福岡の豚骨ラーメン「個性派」3軒
福岡の豚骨ラーメンのイメージが変わる
白濁した豚骨スープにバリカタ細麺、チャーシュー、キクラゲ、紅生姜。博多ラーメンを筆頭に、長年福岡で愛されているラーメンの定番スタイルだが、ここ数年、他では味わえないユニークな豚骨ラーメンが増えている。
ベースとなる豚骨スープと麺の組み合わせは変えることなく、福岡の豚骨ラーメンの基本は忠実に守りつつも、豚骨ラーメンの新たな可能性に挑む新しいスタイルの豚骨ラーメンは、食べていても楽しさがある。今回は福岡で人気の個性的な豚骨ラーメンを提供している3軒をご紹介しよう。
野菜の甘味と豚骨の旨味が融合する『イナヅマラーメン』
福岡市に隣接した那珂川市を貫く国道385号線沿いに、2020年にオープンしたのが『イナヅマラーメン』(福岡県那珂川市片縄東1-12-2)。人気ラーメン店『長浜ナンバーワン 長浜店』で長年経験を積んで独立。修行先譲りの濃厚で臭みのないクリーミーな豚骨スープが人気を集めている。
他の店にはないオリジナルの一杯をと、店主が考案したメニューが「野菜いため盛りラーメン」。福岡でも人気の「ちゃんぽん」をヒントに、キャベツやモヤシなど大量の野菜を鉄鍋で炒めて、豚骨スープと一緒に仕上げる。野菜の甘味が豚骨の旨味と融合して濃厚かつ奥深い味わいに。常連客の間でもリピーター続出の人気メニューになっている。
明太子乗せではなく明太子スープ『ラーメン海鳴』
2009年の創業以来、県内外に店舗展開を進める人気店が『ラーメン海鳴』(本店:福岡県福岡市中央区清川1-2-8)。福岡でいち早く「豚骨魚介」を表現したり、ジェノベーゼソースをスープに生かした緑色のラーメンを提供するなど、革新的な豚骨ラーメンを次々と考案。豚骨ラーメンの可能性に挑戦し続けている店だ。
2017年、福岡空港ターミナルビル内にオープンした『ラーメン海鳴 福岡空港店』(福岡県福岡市博多区大字下臼井782-1 福岡空港国内線ターミナルビル3F「ラーメン滑走路」内)限定で提供されているのが「ラーメン辛子明太子」。老舗明太子店の明太子を、具だけではなくスープに使用。辛さと旨味がほとばしる、前代未聞の「明太子味の豚骨スープ」を完成させた。
レモンの爽やかな酸味が広がる『モヒカンラーメンセンター』
豚骨ラーメン発祥の地、久留米で2000年に創業した『モヒカンらーめん 味壱家』(本店:福岡県久留米市津福本町221-11)。臭みがなくあっさりと食べやすい豚骨ラーメンと、モヒカンスタイルの店主の元気な接客で人気の店だ。現在は久留米本店の他に福岡市内にも2店舗を構えている。
2017年、福岡市内に初進出した店が『モヒカンラーメンセンター』(福岡県福岡市東区蒲田1-1-11)。大駐車場を完備したロードサイド型店舗で朝8時から営業。さらに24時間営業の無人販売店舗も併設する店で、人気の逸品が「レモンらーめん」。爽やかなレモンの香りと酸味が豚骨スープと驚くほどにマッチしている。
今回ご紹介した3軒には、もちろんノーマルの豚骨ラーメンなど他のメニューもあるので、ぜひ通常のラーメンとも食べ比べてみてほしい。福岡の豚骨ラーメンの可能性を感じること間違いなしだ。
※写真は筆者によるものです。
【関連記事:今食べておくべき 福岡のラーメン「新潮流」3軒】
【関連記事:今食べておくべき 京都のラーメン「最先端」3軒】
【関連記事:絶対に食べておかねばならない 福岡の豚骨醤油ラーメン「基本」3軒】
【関連記事:2022年に注目すべき 福岡の醤油ラーメン「新店」3軒】
【関連記事:2022年に注目すべき 福岡のうどん「個性派」3軒】