日本とカナダの味覚が融合? 東京初進出「カナディアン鶏白湯ラーメン」とは?
カナダの人気店『RYUS NOODLE BAR』が東京へ初進出
2024年11月4日、東京日本橋蛎殻町にオープンしたラーメン店が早くも注目を集めている。店の名前は『RYUS NOODLE BAR Tokyo Craft』(東京都中央区日本橋蛎殻町1-9-5)。カナダで人気のラーメン店『RYUS NOODLE BAR』による、日本初の路面店となる。
『RYUS NOODLE BAR』は2013年にカナダ・トロントで創業。店主の髙橋隆一郎さんは日本の飲食店での経験を経て、2009年にカナダ・バンクーバーへ留学。バンクーバーでも飲食業界に従事して永住権を獲得。2013年に独立してトロントで『RYUS NOODLE BAR』を創業した。
「カナダ人の味覚に合う、本格的な日本のラーメン」がコンセプト。甘さや辛さなどの味のはっきりしたものが好まれるカナダで、いかに日本の繊細な旨味を表現するか。高橋さんは鶏白湯をベースに野菜のポタージュや魚介出汁などを合わせた、オリジナルの鶏白湯ラーメンを創作し、カナダの人たちの心を掴んだ。
その人気に注目した『新横浜ラーメン博物館』からのオファーを受けて、2018年から約3年間にわたりカナダからの「逆輸入ラーメン」として出店。「カナディアン鶏白湯ラーメン」は多くの日本人にも愛された。そして今回満を持して東京に路面店を初出店することとなった。
カナダの味をベースに日本向けにブラッシュアップ
もちろん日本でも提供するラーメンは鶏白湯だが、カナダやラーメン博物館に出店した時のラーメンとは異なる味わいで勝負。カナダのオリジナルに対して鶏や野菜の旨味を強くして、より輪郭をハッキリとさせた「Tokyo Craft」バージョンにブラッシュアップしたラーメンになっている。
自慢の鶏白湯は朝締めた国産鶏の鶏ガラをその日のうちに炊き出したフレッシュなもの。長時間かけてじっくりと抽出した鶏の旨味あふれるスープに、野菜ポタージュの甘味と魚介出汁の旨味が重なりあい、深みのある重曹的なスープに仕上がっている。
スープに合わせる中細ストレート麺は、スープの自然な旨味や甘味を引き立てるようにミネラル豊富な全粒粉を使用したオリジナル。チャーシューは低温調理した鶏のモモ肉とムネ肉、2種類が乗せられている。プチトマトのマリネや白キクラゲは味と食感のアクセントに。さらに味を変化させるアイテムとして「塩麹レモン」や「自家製メープルバター」も用意されている。
11月は塩味のみが提供され、12月には味噌味も投入。さらに来年には醤油味も登場する予定になっている。カナダの人たちに愛されたオリジナリティあふれる「カナディアン鶏白湯ラーメン」が、舌の肥えた日本のラーメンファンにどう評価されるか注目だ。
※写真は筆者によるものです(出典があるものを除く)。
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