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我が子が「いじめっ子」と言われたら

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:いじめは悪いけれど、叱るだけでは不十分(写真:maroke/イメージマート)

■いじめとは

いじめ防止対策推進法によれば、相手が傷つけば、いじめです。

「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校)に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」

■我が子がいじめっ子?

もちろん、いじめは悪いことです。けれども、良い子だと思っていた我が子が、突然「いじめっ子」だと指摘されて、戸惑ってしまう親もいるでしょう。

我が子が悪いことをしていたなら、正さなければなりません。謝罪させ、反省させなければなりません。問題は、どうすれば反省してくれるかという事です。

場合によっては、我が子がいじめっ子扱いされるのは理不尽だと、怒りを感じることもあるかもしれません。

あるいは、何とか大ごとにならずに済むようにと、ごまかすことを考えてしまうこともあるかもしれません(気持ちはわかりますが、子供にとって一番良いことを考えましょう)。

■いじめっ子への接し方(一般的)

いじめ問題は、人権問題としてはいじめっ子が100パーセント悪い問題ですが、教育問題としては、いじめっ子もまた、誰かの援助を必要としている子供です。

さまざまな心の問題を抱えている子供もいます。自分がいじめているという自覚がないこともあります。

悪い子だと頭ごなしに叱るだけでは解決しません。むしろ、君は本当は良い子なのに、悪いことをしてしまったと理解させなければなりません。

いじめた側にも言い分はあるものです。しっかり聴きましょう。その上で、その子この行為が本当にいじめなら、話の中で矛盾点があるはずです。そこを的確に指摘し、本人に気づかせましょう。

怒られている時に、自分は失敗したという歪んだ罪意識(恥意識)を持たせてしまうと、心からの反省も謝罪もできず、むしろ自暴自棄になって破壊的行動をとってしまうこともあります。

■いじめっ子とされた我が子への接し方:親が納得している時も、納得していない時も

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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