愛を与えるか、厳しくして依存させないか、見極めるためのトラッキングの心理学:甘えと甘やかしは大違い
■愛と依存、甘えと甘やかし
愛することは大切です。愛されることが力となり、人生の土台になります。けれども、依存させてはいけません。それは歪んだ人間関係であり、ただ弱い人を作るだけです。
甘えさせることは大切です。けれども甘やかしてはいけません。
相手が、子供でも生徒でも部下でも患者でもクライエントでも、基本は同じです。このようなお話を、「愛と依存:甘えと甘やかし:似ているけれど大きく違う人間関係:アタッチメントの心理学」でいたしました。
ただ問題は、今が愛すべき時なのか、それとも厳しくすべき時なのか、その見極めが難しいということです。
カウンセリングの場などでは、普通なら無視されたり叱られるような事柄も、受容し受け入れ優しくします。けれども、ただ優しいだけのカウンセラーは役立たずです。厳しくすれば良いわけではありませんが、クライエントを甘やかし、カウンセラーに依存するだけの人間を作ってはけません。これは親子も同じですね。
今、愛を与え全てを受け入れるべきか、それとも依存させないようにするべきか、その見極めを「トラッキング」と言います。巧みなトラッキングで、相手の状態をしっかり判断する必要があります。
これは、カウンセリングの場だけのことではありません。家庭でも学校でも、病院でも職場でも、健全な人間関係を作り、人を育てるために大切なことなのです。
■トラッキングとは
この記事は有料です。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバーをお申し込みください。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバー 2021年2月
税込550円(記事3本)
2021年2月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。