【完全版】男の子の育て方10ヶ条!〜後編〜 手に負えないときが成長のチャンス!
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今回も前回に引き続き『0歳〜6歳:男の子の子育て』をテーマにお話しさせていただきます。
ぜひ前回の記事と併せてご覧ください。
⑥2歳は環境作りに命をかける
男の子の2歳。これはイヤイヤ期真っ盛りであることが多いです。そんな中、重要になってくるのは環境作り!
2歳の男の子において一番伸びていくのが『集中力』。イヤイヤ期と聞くとマイナスに聞こえますが、言い換えると『超こだわり期』なのです。
お子さんが「いや!」となるときは大抵自分がやりたいことを静止された時や、自分の思い通りにできなかったときです。逆に言えば、それがなければ超集中して物事に取り組めるときでもあったりします。
ですから、そんな時期に親が考えるべきは「どのような環境を作るのか」ということです。
この時期は興味のあるものをどんどん探求する時期ですから
・「ダメ!」と言ってしまいそうな危ないものなどははじめからは置かない
・子どもに「イヤイヤ!」言わせてしまう原因を探して取り除いてあげる
といったことを意識してやっていくと大きな効果を発揮してくれたりします。
子どもが自分のやりたいことを探求する時間が増えて親も楽になり、そして子どもの集中力も育つという一石二鳥の効果がありますね。
⑦6歳までに責任の取り方を教える
男の子の子育てにおいて、幼児期に自己責任を教えるということは本当に大事になってきます。
女の子は男の子に比べて人の気持ちを感じることが上手だったりするので、相手が嫌がることを比較的しなかったり、親の言いたいことを感じ取って自分からすべき行動を取れたりしますが、男の子は気質的にも発達スピード的にも女の子と比べるとそういった行動を自然に取るということが難しかったりします。
ですから、例えば自分で使ったものは自分で片付けるとか、自分の準備は自分でする、後は自分でやってしまったことの後始末を自分でやる。みたいなことを自然と身に付けることが難しい場合が多く、ちゃんと教えてあげることが大切です。
その教え方の基本は『普通に何度も教える』これだけです。
例えば水をこぼしてしまったら
「〇〇くん自分で拭こうね!」と伝えてお子さんに行動を促す
何をして良いか分からなければ
「拭くものはどこにあるかな?」「台所のふきんで拭けば大丈夫だよ!」と教えてあげる
これをどんな場面でも普通にやっていけばOKです。
ここで親として試練なのは『一度言ってもすぐにできるようにならない』ということです。
先ほども言いましたが、幼児期の男の子は想像力や理解力が絶賛成長中です。ですから、1回で理解できて行動できることを求めるのは結構ハードです。
何度も同じことを繰り返したり、教えたのにできなかったりする子どもを見て「ふざけている」とか「真面目にやってない」、「意識が足らない」などと思ってしまいがちですが、シンプルに教える回数が足らないと考えた方が正しい場合がほとんどです。
そのように根気強くこの時期に自己責任を普通に教えていけば、小学生以降の子育てがグッと楽になりますので、ぜひ意識して接してあげてほしいと思います。
⑧6歳までに我慢する力を育てる
これも特に大事なことです。
男の子は自立を好むため、年齢が上がるにつれて自分の考えと自分の行動スタイルを強く持つようになります。
そんな中、一番まずいのが「我慢できない」という行動スタイルを身につけてしまうことです。私は幼少期はやりたいことを基本的にやりたいだけやらせた方がいいと思っている派ですが
- 何かを買う
- お金がかかる贅沢な遊び
- テレビやゲームの時間
これらのルールはしっかりと決めて守らせることが大切だと思っています。
例えばお菓子は1週間に1回。お金のかかる遊びは1ヶ月に1回。テレビは1日30分。などというようにお子さんと一緒にルールを決めて2〜3歳くらいまでには約束をしておきましょう。約束をしていない中のルールはお子さんも納得ができませんので、しっかりと話しておくことが大事です。
その時になぜそのようなルールが必要なのかの理由も話しておくといいですね。
そして一度作ったルールは何があっても崩してはいけません。「後30分テレビ見たい!」と泣き叫んでも「お菓子買って!」と床に座り込んで駄々をこねてもです。
私はこういった場面に遭遇するとこう考えるようにしています。「今我慢する力を育てるチャンスだな!」と。本当にそうなんです。
お子さんも駄々をこねながら自分と戦っています。そんなお子さんを見て、親が折れるということはお子さんが闘う敵を親が倒してしまうようなものです。
経験値も手に入りませんし、次からも同じ態度を取れば買ってくれると思うようになってしまいます。
「この時期にちゃんと我慢する力を育てれば、後々に大きな力になる!」と考えて親として一貫した態度を取るようにしていきましょう!
とはいえ、駄々をこねる子どもに対して、厳しい姿勢を取り続ける必要はありません。
「買ってほしいんだよね?おもちゃが欲しい気持ちはわかるよ。おもちゃ楽しいもんね!でもお約束だよね」
などとお子さんの気持ちに共感する声かけは、その時の自分の気持ちに折り合いをつける助けになりますからぜひしてあげてください。
大切なのは子どもに対する厳しい態度ではなく、買ってあげないという一貫した姿勢だとご理解いただけたらと思います。
⑨体をコントロールできる=心をコントロールできる
子どもの発達はざっくりいうと、まず体、そして脳、心の順番で成長していきます。つまり1にも2にも体を育てることが大切です。
そして、脳や心の発達が遅い男の子においてはその重要性は増します。
その一番方法は外遊びです。
自由に走り回れる場所でたくさん走り回ったりすることで自分の体を徐々にコントロールできるようになっていき、その結果、自分の心もコントロールできるようになります。
ですが、ただ走らせておくだけではもったいないです。
そこでオススメなのが『走り回る+ストップ!』がある外遊び。
追いかけっこをしながら時折「ストップ!」と言ってお母さんも一緒に止まると、それだけで楽しい遊びです。ただ走るのではなく止まる動きが加わることで、自制する力がグッと育ち精神的な発達にもいい影響が出てきます。
⑩問題行動は成長チャンス、短所は長所の裏返しと捉える
「男の子は手に負えない」と幼児期の子育てを表現する方は多いですよね。本当にその通りだと思いますしどれだけ大変かよくわかります。
ですが、手に負えないような問題行動や一見短所に見える部分に成長のチャンスと長所が隠れています。
私は男の子と接する時に次の12個を大前提に考えるようにしています。
- 駄々をこねる=我慢と粘り強さの成長のチャンス
- 嘘をつく=想像力と知恵がついてきた成長の証
- がんこ・こだわりが強い=自分を持っているという長所
- すぐに飽きる=興味の幅が広いという長所
- 落ち着きがない=好奇心旺盛の証
- 甘えん坊=外で頑張る力の補給中
- 口答え=強い意志と自己主張ができる練習
- いたずら=壮大な実験
- ものをすぐ分解したり壊したりする=天才の要素
- 落書き=枠を超えた想像力を伸ばす練習
- ケンカ=主張と問題解決経験のチャンス
- 家での問題行動=親への信頼の証
この12個をただの精神論と考えずに本気でこのように考えて接してあげると、子どもの見方が変わってきます。
もちろんこれらを全部が全部許容するというわけではなく、悪いことは悪いとはっきり伝える必要がある場合もありますが、重要なのはそんなお子さんの行動を親がどう見るかです。その行動をマイナスなことと捉えるのか、プラスなことと捉えるのか、その親の見方が男の子の成長に大きく影響します。
「この子は困った子」と見るのか「この子は今成長のチャンス!これは長所!」とプラスに捉えて接するのか。子どもの成長に影響がないわけありません。私自身実践して超重要だと思うことなので、ぜひ1つ子育ての視点として取り入れていただけると嬉しいです。
いかがでしたでしょうか?
男の子の子育ては6歳までは特に大変に感じる方が多いと思います。
ですが、その子どもの行動にはちゃんと理由があって成長へと導く方法がありますので、今回の内容が何かヒントになれば嬉しいです。
皆さんの子育てを応援しています!