【完全版】0〜6歳、男の子の育て方10ヶ条!〜前編〜 男の子は育てにくい?
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『0歳〜6歳:男の子の子育て』というテーマでお話しします。
前回は『女の子の子育て』についてお話ししましたので、女の子がいらっしゃる方はそちらもぜひご覧ください。
①困難に挫けそうなときは後ろを振り返らせる
男の子女の子関係なく、子どもの成長には困難が必要です。
最近はできることばかりにチャレンジさせることや失敗しそうな要素を事前に取り除いておいてあげるような子育てのスタンスが原因で、失敗したらすぐに諦める。できそうなことばかりにチャレンジする。そんな子が増えてきていると言います。
ですから、子どもの成長を考えたときに親としてはどうやって子どもが困難とぶつかり、それを乗り越えていく経験をするのかを考えてあげる必要があります。
その困難を乗り越えるための助けになるのが、男の子の場合は『後ろを振り返らせる』ということです。
自分がこれまで
- 「どんなことを成し遂げてきて」
- 「どれだけ頑張ってきたのか」
そう言ったことを振り返らせるということです。
男の子の脳は良い意味で単純です。前を向けば自分の困難が見えてそのダメージをストレートに受けます。
反対に後ろを振り返り、自分がこれまで頑張ってきた軌跡を見て勇気をストレートに受けることができます。
男の子は言葉の発達が女の子より遅いと言われており、上手に自分のことを説明したりすることがなかなか得意になっていかないことが多いです。
そんな姿を見て親は「この子は何も考えていない」などと思いがちですが、男の子も実はちゃんと考えているのです。
ですから、私は余計なことを言わないで子どもに考える余地を与えることが大切だと考えています。
後ろを振り返らせることができたら、後はその子が自分で考えることができます。
自分がこれまで頑張ってきたことを振り返って自信になり、頑張れるかもしれませんし、振り返ることで確実に自分がこれまで頑張ってきたことを確認して1つの成功体験になります。それだけで十分です。
②ダメ!は本当にダメなときだけ
男の子の行動は、特に異性であるお母さんには理解しがたいものがあります。
- 「なんでこんなことするの?」
- 「理解できない!」
- 「宇宙人なの?」
などと感じる方もいると思います。
そんな自由奔放な男の子を育てていると親の口から出るのは「ダメ!」という言葉です。
お子さんが宇宙人に見えるのはしょうがないとして、私の経験上「ダメ!」という言葉についてちゃんと考えていくと、男の子はグングン伸びていきます。
男の子の成長には『挑戦と失敗』が欠かせません。
なぜかというと『男の子の将来のやる気=幼少期の挑戦の数』であるからです。これは私の経験上明確に言えることです。
しかも挑戦の結果は失敗でも成功でもどちらでもOKです。
幼児期の男の子は実際に自分がその行為をしてみるまで「それをしたらどうなるのか?」とか「それはどういうものなのか?」ということをイメージができないことが多いです。
そのため男の子はいろんなものに強い興味を示し、なんでも後先考えずにやってみようとします。
親からすると、それは「絶対失敗するよ!」とか「それやったら大変なことになる!」ということが経験でわかってしまいますが、男の子にはそれがわからない。だからやってみようとするわけです。
では、このやってみようという行為を「ダメ!」という言葉で止めるとどうなるでしょうか。
その子は、実際に自分で「ダメ!」と言われる理由を体験できません。つまり何がダメかわからないまま終わってしまうということです。
そして何度もダメと言われるうちに「〇〇をすると〇〇が起こるからダメ」という正しい因果関係に基づいた考え方ではなく「僕が何かをするのがダメ」という自分が行動すること自体がダメ。だと勘違いしてしまう可能性があります。
その結果、小学生や中学生になって無気力になったり、やりたいことが無いような子になってしまったりするのです。
まずは挑戦が大事だと考えて、本当に危ないことではなければ「ダメ!」とすぐに言わず、まずやらせる。
そして、失敗させる。体験させる。ということを大事にしていくと、自然とやる気ある子に育っていきます。
③近くの女の子と比べて良いことなんて1つもない
これは皆さんご理解いただいている方が多いと思いますが、男の子は女の子よりもどうしても発達が遅くなります。精神的な面でも知的な面でもです。
ですから「近所の女の子と比べてうちの子は・・・」なんてことは考えてもどうしようもないことです。遅くても12歳くらいまでにはちゃんと追いついてきます。
私の経験上、女の子と比べて良いことなんてホントに1つもないので、男女の差は心配しないであげてほしいと思います。
④「ありがとう」(感謝)がパワーワード
男の子のモチベーションはどんな声かけで育つでしょうか?
1つのキーワードが『男の子はみんなヒーロー』という言葉です。
もちろん全員というわけではありませんが、多くの男の子が気質的に、ヒーローやなんとか戦隊に憧れをいだきます。私も実家のアルバムを振り返れば〇〇レンジャーになり切った写真が溢れています。
それを考えると、子どもが1番のモチベーションになる言葉が見えてきます。
それが「ありがとう」「助かったよ!」などという感謝の言葉です。
おそらく日頃の中でお子さんにかける言葉には感謝の言葉もあると思いますが「すごいね!」「上手!」などの褒め言葉を多く使うこともあるのではないでしょうか。
それらも短期的なモチベーションを上げるには有効なのですが、男の子のやる気の源泉を作るようなパワーを与えるのは感謝の言葉です。
ヒーローも、助けたみんなから「助かったわ!」「ありがとう!」などという言葉をもらいますよね。「上手!」なんて褒め言葉はもらわないと思います。
それを、そのまんま味わわせてあげることで強くなっていくことができるのが男の子なのです。
他の褒め言葉や認める言葉を使ってはいけないということではなく、意識して感謝を伝えることを多くするということが男の子が将来、いろんなことにモチベーション高く取り組んだり、挑戦したり、人の役に立とうと自ら行動したりするパワーの種まきだと考えて接してあげてほしいと思います。
男の子の子育てにおいては特にお父さんの「ありがとう」が大事とも言われています。お父さんが家族にもお子さんにも感謝の言葉を多く伝える習慣があると、お子さんに良い影響を与えてくれます。
⑤男の子が一番やる気を失うのはこれ
反対に男の子がやる気を失ってしまう時はどんな時でしょうか?
その一番の原因が「やろうと思ってたのに・・・」という感情が芽生えた時です。つまり、やろうと思っていたことを「やりなさい!」と言われたり、強制されるということです。
男の子には強いこだわりと自分のタイミングがあったりします。
多くの場合、親はそれを待ちきれずに余計なことを言ってしまって、それがお子さんのやる気を下げてしまうということがあります。もちろん何も言わないと、やらないといけないことを結局やらずに終わってしまうことだって多々あります。
ですが、ちゃんと自分でやろうと思っているけど「まだ今じゃない!」みたいなことも多くあります。
ですから、幼少期の男の子に対してはまずはできる限り待ってあげるという姿勢が大切です。
親が声をかけるとしたら「やりなさい!」「やったの?」という声かけよりは「お片付けどう?」という声かけのが良いですね。
待ってあげて、その結果あまりにも動き出さなそうであれば、まずはそのようなリマインドのような声かけをしてあげましょう!
いかがでしたでしょうか?
次回は『男の子の子育て〜後編〜』をお届けしますのでお楽しみに!
皆さんの子育てを応援しています!