【やってみて!】子育て診断で分かるあなたのタイプと研究結果からみるベストな子育てスタイルを紹介!
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『ベストな親の子育てスタイル』というテーマでお話しします。
近年の研究では、子育ては大きく分けると4つのスタイルに分類されるのが主流です。そして、子どもが最も成長・成功しやすい、最も幸福になりやすい子育てのスタイルがわかってきています。
【子育てのスタイルを分ける2つの指標】
ではまず、4つのスタイルを分ける時に基準となる2つの指標についてお話しします。
①応答性(反応度)
親と子どものコミュニケーションから成り立つもので、子どもの意見を聞き、感情を受け入れながら個性や能力を育てようとする子育ての態度のことを言います。
②統制(支配度)
子どもにとって良いと思える行動を決定したり、強制したりする子育ての態度のことを言います。
簡単に言うと、親が子どもの行動をどの程度コントロールしようとするかということです。配度と呼ばれることもあります。
これら2つの軸により、次の4つのスタイルに分けられます。
『①民主型 ②独裁型 ③迎合型 ④放任型』
そしてこの4つのうち、どのスタイルかによって子どもの将来に大きく影響があると言われています。
【4つの子育てスタイル】
ではここからはその4つのスタイルについて詳しく解説していきます。
①民主型(毅然・信頼型)
民主型は簡単に言うと『毅然とした態度の親』と言えます。
このスタイルの特徴
・育児の方針に一貫性がある
・厳しさもありながら、心の底から子どものことを気にかけている
・子どもに対して必要な要求もするが、子どもの意見や決定を尊重する
・守るべきルールなどの理由まできちんと説明する
・子どもに安心感を抱かせるような関わり方をする
・子どもの自立を促すような対応が多い
このスタイルに育てられた子どもの特徴
・幸せな気持ちを感じやすい
・感情のコントロールが上手で社会性が豊かに育つ
・前向きな自信を持てる
・子どもが最も前向きに育ちやすい子育てスタイル
②独裁型(権威型)
独裁型は簡単に言うと『子どもを思う通りにコントロールするタイプの親』と言えます。
このスタイルの特徴
・子どもの意見や決定を尊重しない
・親が良いと思ったことを子どもに教え込もうとする
・子どもが意見を言う前にまず親が話し始める
・頭ごなしに子どもに厳しく接する
・要求の理由などを伝えない
・従わない場合は罰を与えたがる
・シンプルに口うるさいタイプ
このスタイルに育てられた子どもの特徴
・自尊感情が低くなる傾向がある
・一見良い子に見える
・不安を感じやすく自信がない
・人に積極的に関わろうとしないことが多い
・男の子は逆にルールを守らなくなることが多い
・親を恐れている場合が多い
③迎合型(寛容型)
迎合型は簡単に言うと『優しいけど何でも受け入れてしまうタイプの親』と言えます。
このスタイルの特徴
・子どもの意見や決定を何でも受け入れる
・子どもに優しくするばかりで甘やかす傾向がある
・何でも子ども中心でやりたいことを実現させてあげようとする
・親として自信がない場合が多く、子育ての責任をどう果たせば良いのか悩むことがある
・溺愛し過ぎる
・子どもにやらせるべきことをやらせようとせず、社会的ルールも教えられないことが多い
このスタイルに育てられた子どもの特徴
・親への依存が長引く傾向がある
・自己肯定感は高く育つことが多い
・思いやりや謙虚さに欠けた大人になりやすい
・我慢強さに欠けるため、困難に合うとすぐに諦めてしまう
④放任型(ネグレクト型)
放任型は簡単に言うと『最低限の衣食住は提供するけど子どもに無関心の親』と言えます。
このスタイルの特徴
・とにかく子どもに無関心
・厳しくもしないし優しくもしない
・最低限の衣食住を提供しているだけ
・無視はしなくても、子どもの感情や行動に興味が少ない
このスタイルに育てられた子どもの特徴
・大人になって非社会的な考えや行動をする可能性がある
・いわゆるグレるという状態になりやすい
・問題行動が多くなる
・学校の成績なども悪い傾向がある
【スタイル別の親の言動】
それでは次は、『子どもが友達と遊んでいて門限を破って帰ってきた時の対応』を例に、この4つの子育てスタイル別の親の言動を見てみましょう。
①民主型
「友達の誘いを断れない気持ちは分かるわ、〇〇君の年頃には難しい問題だよね。でも門限が5時というのは、お母さんと〇〇君が話し合って決めたことなんじゃないの?約束を破る前に連絡して相談する必要があったと思わない?」
門限の決定なども押し付けず、子どもと話し合って決めています。
そして、子どもの気持ちは受け入れながらもダメなことはちゃんとダメと伝え、その理由や取るべきだった対応も伝えています。
②独裁型
「門限の5時を5分も過ぎてるよ!言い訳はいらない!夕食は無しだからね。お小遣いも1ヶ月分無し!」
子どもの言い分を一切聞く気もなく、親の決定を伝えています。
③迎合型
「遅かったね。次はちゃんと時間守ってね?夕食用意してるわよ。」
これはいけないことをきちんと伝えられません。
このような対応をされると子どもはわがままになり、悪いことをした後でも「ご飯まだ?」「お小遣いちょうだい!」などと気にせずに自分の要求をしてくるようになります。
④放任型
「あら?出かけてたの?」
このスタイルは酷い場合、出かけていたことにも関心がありません。門限がないことも多いです。
ここまでご覧いただいて、もうどのスタイルが理想かはお分かりだと思います。
もちろん『民主型』です。
【あなたはどのスタイル?】
では最後に皆さんがどのスタイルかわかるチェックを行っていきましょう。
これは以前雑誌に掲載されていたものですが、とても良い内容だったのでご紹介します。
4つのスタイルでそれぞれ質問がありますので、質問に対して
・全く当てはまらない→1点
・どちらかというと当てはまらない→2点
・どちらとも言えないなら→3点
・どちらかというと当てはまる→4点
・完全に当てはまる→5点
いずれかの数字を書いてみてください。
民主型の質問
a.厳しいときは厳しく接するが子どもに寄り添う考えを大切にしている
b.子どもに意見を伝えるだけでなく子どもに質問して話を聞いてあげる
c.子どもの才能はほめないが努力したことについてはよくほめる
d.親の意見とは違っても話し合う機会を与える
e.要望を伝えるときは選択肢の中から選ばせるようにしている
f.親が子どもに期待することの理由を説明する
独裁型の質問
a.とにかく子どもにキレることが多い
b.子どもが悪いことをしたとき何故それをしたのか理由を聞かずに怒鳴る
c.努力をほめることはほぼない
d.よくないことをしたら体罰を与える(たたく)
e.親の期待に反したら子どもを徹底的に批判する
f.子どもの言うことをそのままオウム返しで反復しない
迎合型の質問
a.可愛い我が子のためだったら何でもしてあげようと思う
b.子どもとのよい関係を保つためにも怒ることはほとんどない
c.駄々をこねたり泣き出したら子どもが言う通りにしてあげる
d.子どもが苦労しないようにある程度準備してあげる
e.私がいなければこの子は何もできない
f.とにかく「うちの子は天才!」とよくほめる
放任型の質問
a.親は子どものことを何も手助けする必要はない
b.子どもをほめることはほとんどない
c.自分の考えを子どもに話すことはあまりない
d.子どもと一緒に遊ぶ時間はほぼない
e.自分のことで頭がいっぱいで、子どものことを考える余裕がない
f.そもそも子育て自体に関心がない
ここからそれぞれのスタイルの合計点を出し、合計点が一番高いものがあなたの子育てのスタイルです。
皆さんが今どのスタイルかはさて置き、私の想いとしてはぜひ皆さん民主型の子育てを心がけてほしいです。
もし今理想の子育てのスタイルではなくても、子育てのスタイルを民主型にシフトしていけば必ずお子さんに良い影響を与えることができます。
脳は柔軟なので、今からスタイルを変えても遅いなんてことはありません。
変えていく時の指標となるのが、先ほど民主型の質問にあった項目と最初にご紹介した民主型の特徴です。
これらのことを意識しながら、言動や子どもへの関わり方を少しずつシフトしていきましょう。
いかがでしたでしょうか?
お子さんが成長でき幸せになれる子育てを実践していけるように心から応援しています。
肩の力を抜いて少しずつで大丈夫ですからね!
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