台風1号が発生し北上する予想、来週本州付近への影響は?
今後24時間以内に台風1号が発生する予想
日本のはるか南にあった低圧部がきょう23日(木)午前3時に熱帯低気圧になりました。そしてその熱帯低気圧が今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されています(関連情報)。発生すれば、1951年の統計開始以来、7番目に遅い台風1号の発生となります(関連記事)。
タイトル画像にある雲の様子をみると、熱帯低気圧に伴う雲の渦巻は、雲の隙間が多いものの、そのスケールは比較的大きく、日本列島を包み込むような大きさとなっています。
気象庁の発表によると、熱帯低気圧は今後北西方向へ進み、あす24日(金)午後3時までには台風の勢力に発達する見込みです。その後はフィリピンの東側に沿うように北上し、暴風域を伴う台風となって、予報円の真ん中を進むと、28日(火)午後3時には、沖縄の南海上に達する見込みです。
西から活発な前線、南からは台風が北上へ?
発生が予想される台風1号は、来週28日(火)夜には沖縄本島の南海上付近に北上する見込みで、上図のように、コンパクトながらも強い風の渦巻が予想されています。
一方、本州付近に注目すると、大陸から進んできた新たな前線に伴う雨雲が沖縄から本州付近にのびていて、所々、活発な雨雲を含んでいます。もしこの前線に伴う雨雲が本州付近に停滞している所に台風1号が北上してくれば、前線+台風の危険な大雨セットにもなりかねないのですが、今のところ、どうやら活発な前線が通過したあとに、台風1号が日本の南を通過する可能性が高い計算となっています。
来週半ばに日本の南を北東進か?
来週の台風1号や日本付近の前線の動向はまだ定まっておらず、不確実性が大きい状態なのですが、最新の計算だと、台風1号が日本の南を進むであろう29日(水)から30日(木)頃にかけて、すでに本州付近の活発な雨雲は東へ抜けているため、前線と台風の危険なセットにはならない可能性が高くなっています。
とはいえ、台風1号が速度をかなり上げて北上してきたり、前線の雨雲の通過が遅れたりした場合、前線と台風との兼ね合いで、より本州付近で雨雲が発達する可能性もあるかと思いますので、沖縄をはじめ、今後の最新情報にご注意ください。