クアッド台風(4個の台風)はきょう午前中までにすべて消滅
先週発生したクアッド台風(4個の台風)
今週はこの時期としては強い寒気(冬将軍)の襲来で、北日本では大雪となり、新潟や長野では初雪が降り、またきょう20日(水)は関東地方で冷たい雨となりました。東京都心の最高気温は8.8度となるなど、真冬並みの寒さとなりました。
一方、南の海上に目を向けると、先週一時的ではありますが、クアッド台風(4個の台風)が同時に発生し、11月としては初めての現象となりましたが、最後まで残っていた台風24号が、きょう20日(水)午前9時、南シナ海で熱帯低気圧に変わり、これで4個の台風全てが消滅しました。
台風24号は今年一番の長寿台風に
台風24号が発生したのは今月9日(土)午後3時で、その後西進しながらグアム島付近を通過し、フィリピンに上陸直前には猛烈な台風となり、その後フィリピンから南シナ海を進み、きょう20日(水)午前9時に熱帯低気圧に変わりました。
台風24号が台風として存在していた期間(台風発生日時から熱帯低気圧に変わる日時まで)は、10日18時間で、これは九州に上陸し、その後西日本をゆっくりと東進した台風10号の10日9時間を抜き、今年一番の長寿台風となりました(速報値)。台風の平均寿命は5日から6日程度ですから、10日以上だとかなり長い方になり、なかには2週間以上も寿命がある記録的な長寿台風も存在します。
今年は太平洋高気圧の勢力が強く、11月に入っても、台風21号や台風25号の影響がありましたが、どうやらこれで今年の日本付近での台風シーズンは完全に終了ということになりそうです。